Renta!の再開時は「パスワード再設定」が来る。そのメールが本物かを見分ける前に
電子書籍の「Renta!」で会員のメールアドレスなどが流出したおそれがあると、運営のパピレスが発表しました。再開時には全員にパスワードの再設定を求める予定で、それを装う偽メールに注意が要ります。

この記事の結論
- 電子書籍の「Renta!」で、一部の会員のメールアドレスなどが流出したおそれ。カード情報は持っておらず、流出はない
- サービスは10月18日から止まったまま。再開の時期は決まっていない
- 再開時には全員にパスワードの再設定を求める予定。それを装う偽メールがいちばん危ない
- 電子書籍の「Renta!」で、一部の会員のメールアドレスなどが流出したおそれ。カード情報は持っておらず、流出はない
- サービスは10月18日から止まったまま。再開の時期は決まっていない
- 再開時には全員にパスワードの再設定を求める予定。それを装う偽メールがいちばん危ない
電子書籍のレンタルや販売を行う「Renta!」で、第三者による不正アクセスがあった。運営する株式会社パピレスが10月23日、一部の会員の会員情報(メールアドレス等)が流出したおそれがあると発表した。
Renta!は2007年に始まった、コミックを中心に48時間レンタルができるサービスだ。使っている人は多いと思う。公式の発表を時系列で読み、利用者がやることを整理する。
公式が発表していること
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 10月18日 | サーバーへの外部からの不正なアクセスの可能性を把握。サービスを一時停止し、緊急メンテナンスに入る |
| 10月19日 | 東京証券取引所に適時開示。再開時期は未定、業績への影響は算定できていない |
| 10月21日 | サイトでお詫びとお知らせ。メンテナンス中に読めなかったレンタル作品は別途対応を検討 |
| 10月23日 | 会員情報(メールアドレス等)が流出したおそれがあると発表 |
流出したおそれがあるもの、ないもの
| おそれがある | 流出していない・確認されていない |
|---|---|
| 一部の会員の会員情報(メールアドレス等) | クレジットカードなど決済の情報(そもそも保有していない) |
| 購入履歴、マイリスト(本棚)は流出を確認していない。消失や欠損もない |
気になるのは「メールアドレス等」の「等」だ。メールアドレスのほかに何が含まれるのかは、まだ書かれていない。「一部」がどれくらいの人数かも出ていない。続報で確かめたい。
パスワードについては、元に戻せない形(ハッシュ化)で保存していたとしている。
原因は、まだ分からない
不正アクセスの原因や侵入経路は公表されていない。外部のセキュリティ専門機関と調べている最中だ。
同じ時期にPHPの重大な脆弱性でサイトの停止が相次いだため、関連づける声もある。だがパピレスはそうした説明をしていない。ここでは結びつけない。
いちばん気をつけたいこと:再開時の「パスワード再設定」
パピレスは、お願いの3つ目にこう書いている。
本サービス再開時には、情報保護に万全を期すため、パスワードを再設定していただく予定です。
これ自体は正しい対応だ。ただ、利用者から見ると危ない状況がそろう。
- 攻撃者は、流出したかもしれないメールアドレスの一覧を持っている
- その全員が、近いうちに「パスワードを再設定してください」という連絡を待っている
- 本物と偽物の文面は、ほとんど同じになりうる
偽の「再設定はこちら」から偽のログイン画面に誘導されると、新しく決めたパスワードや、ほかのサービスと同じパスワードを入力してしまう。カード情報の入力を求められることもある。
このサイトでも漏えいの後に届く「お詫びとお知らせ」が偽物の場合を書いた。漏えいの直後は、偽メールがいちばん効く時期だ。
見分けるより、メールから入らない
文面で見分けようとするより、決めごとを1つ持っておくほうが確実だ。
- メールのリンクから再設定しない。再開を知ったら、ブックマークや検索から自分でRenta!を開き、そこで再設定する
- 再開の情報は、パピレスがコーポレートサイトとRenta!公式Xで知らせるとしている。そこで確かめてから動く
- 再開の発表より前に届いた「再設定のお願い」は疑う
- カード番号を入れさせる画面が出たら止まる。Renta!はカード情報を持っていないと発表している
いまやること
- 同じパスワードを使っているほかのサービスのパスワードを替える。パピレスもこれを求めている
- Renta!からを名乗るメールのリンクや添付を開かない
- 再開したら、サイトを自分で開いてパスワードを再設定する
「ハッシュ化しているのに、なぜ替えるのか」
ハッシュ化は、パスワードを元に戻せない文字列に変えて保存する方法だ。漏れても、そのまま読まれるわけではない。
ただし、よくあるパスワードや短いパスワードは、候補を片っ端から同じ方法で変換して一致するものを探すことで、当てられてしまうことがある。
メールアドレスとパスワードの組が分かれば、同じ組を使っているほかのサービスにも入られる。だから、使い回している先だけでも替えておく。
今のパスワードが過去の流出データに含まれていないかは、このサイトのパスワード漏えいチェックでも確かめられる(パスワードそのものは送らない仕組み)。
読めなかったレンタル作品は
48時間レンタルの途中で止まった人もいるはずだ。パピレスは「別途対応を検討」としている。どうなるかはまだ決まっていない。
レンタルした作品と日時が分かるもの(購入時のメールなど)は、消さずに残しておくとよい。ただし、それが届いたメールのリンクは開かない。
まとめ
- Renta!で一部会員のメールアドレス等が流出したおそれ。カード情報は保有しておらず流出なし
- 購入履歴と本棚は流出を確認していない。原因と人数は未公表
- 再開時は全員がパスワード再設定の予定。それを装う偽メールに注意
- メールのリンクから入らず、自分でサイトを開いて再設定する
- 同じパスワードを使っているほかのサービスは、今のうちに替える
出典
- パピレス「電子書籍販売サイト『Renta!』への不正アクセスに関するご報告とお詫び」(2026年10月23日。流出したおそれのある情報、利用者へのお願い、再開時のパスワード再設定)
- パピレス「【Renta!】緊急メンテナンスについてのお詫びとお知らせ」(2026年10月21日。10月18日に把握し停止)
- パピレス 適時開示「当社が運営する電子書籍販売サイト『Renta!』のサービス一時停止に関するお知らせ」(2026年10月19日。業績への影響は算定中)
- Renta!サイトのメンテナンス画面(2026年10月21日更新。レンタル作品の扱い、最新情報の告知先)
本記事は2026年10月24日時点の公式発表に基づく。流出の範囲や原因、再開の時期、レンタル作品の扱いは、今後の発表で変わる可能性がある。最新の情報はパピレスのコーポレートサイトとRenta!公式Xで確認すること。
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