複雑な作業を頼むとき、工程に分けて指示する書き方
一度に全部頼むと抜けが出ます。順番に処理させると、各工程の精度が上がりました。

この記事の結論
- 複数のことを同時に頼むと、どれかが雑になる
- 工程を番号で示し、順に実行させる
- 工程の間で止めると、途中で軌道修正できる
- 複数のことを同時に頼むと、どれかが雑になる
- 工程を番号で示し、順に実行させる
- 工程の間で止めると、途中で軌道修正できる
「この資料を要約して、課題を抽出して、対策も挙げて」と一度に頼むと、どれかが薄くなる。分けて頼むようになった経緯を書く。
同時に頼むと何が起きるか
3つのことを同時に頼むと、こうなった。
- 最初の指示が最も丁寧に処理される
- 後ろほど簡素になる
- 全体の分量に収めようとして、各項目が浅くなる
3つ目が本質的だ。1回の出力に収めようとする限り、項目が増えれば1項目あたりは薄くなる。
番号で工程を示す
こう書くと、順に処理されるようになった。
次の順で進めてください。
各工程が終わったら、いったん止まってください。
工程1:資料から、事実だけを箇条書きで抜き出す
工程2:工程1をもとに、課題を挙げる
工程3:工程2の各課題に、対策を挙げる
まず工程1だけ実行してください。最後の1行が無いと、全部まとめて実行される。どこまでやるかを明示する必要がある。
止めると何が良いか
工程ごとに止めると、途中で直せる。
- 工程1がずれていれば、そこで修正できる
- ずれたまま進むと、後の工程が全部無駄になる
- 各工程の分量を、こちらで指定できる
2つ目の損が大きい。前提がずれたまま3工程分やると、全部やり直しになる。
工程の分け方
どう分けるかに慣れが要る。基準にしているのはこれだ。
- 入力と出力が、はっきり分かれる単位で切る
- 1工程で1種類の作業にする
- 工程の成果物を、次の工程の入力にする
2つ目を守ると自然に分かれる。「抽出」と「評価」は別の作業なので、同じ工程に入れない。
分けすぎない
細かく分けすぎると、やり取りが増えて疲れる。3〜4工程に収まるよう組んでいる。
工程の間に確認を入れる
止まったときに、ただ次へ進めるのではなく確認している。
- 工程1の出力に、抜けがないか自分で見る
- ずれていたら、工程1だけやり直す
- 合っていたら「問題ありません。工程2へ」と伝える
2つ目で済むのが分割の利点だった。やり直す範囲が1工程で収まる。一度に全部やらせていた頃は、1か所のずれで全体をやり直していた。
途中の成果物を残す
各工程の出力は、手元に控えている。
- 後の工程でずれたとき、どこまで戻るか決められる
- 別の方向を試すとき、途中から分岐できる
- 同じ作業を次にやるとき、工程1を使い回せる
2つ目が便利だった。工程2から別の切り口で進めることができる。最初からやり直す必要がない。
前の工程を参照させる
工程を分けると、前の内容を忘れることがある。参照の仕方を決めた。
- 前の工程の出力を、次の工程でもう一度貼る
- 「工程1の結果」と明示して渡す
- 長い場合は、必要な部分だけ切り出す
1つ目は冗長に見えるが、確実だった。会話の中にあるから覚えている、とは限らない。貼り直す手間は小さく、取り違えを防げる。
向かない場合
工程に分けないほうがよい作業もある。
- 短い作業。分けると手間のほうが大きい
- 全体を見ながら組み立てる作業。文章の執筆など
- 探索的な作業。何が出るか分からない段階
2つ目は注意が要る。段落ごとに分けて書かせると、全体のつながりが崩れる。文章は見出しで分けるまでにとどめている。
工程を定型にする
同じ流れを繰り返すなら、工程ごと保存している。
- 資料を扱う流れ
- 記事を書く流れ
- 比較検討する流れ
毎回工程を考えるのは手間なので、型として持っておく。作業の種類ごとに工程の型が決まれば、考えるのは中身だけになる。
まとめ
- 同時に複数頼むと、後ろほど簡素になる
- 番号で工程を示し、「まず工程1だけ」と明示する
- 工程ごとに止めると、ずれたまま進まない
- 1工程に1種類の作業。抽出と評価は分ける
- 文章の執筆は、段落単位に分けない
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