長さを指定するより、入れる要素を指定したほうが安定した
字数も文の数も、結局ばらつきます。要素で指定する方法を試しました。

この記事の結論
- 字数指定は守られない。文の数も完全ではない
- 入れる要素を列挙すると、長さが安定する
- 要素の数が、そのまま分量になる
- 字数指定は守られない。文の数も完全ではない
- 入れる要素を列挙すると、長さが安定する
- 要素の数が、そのまま分量になる
長さの指定は、以前も試行錯誤した。要素で指定する方法に落ち着いたので、改めて書く。
これまで試したこと
順に試して、効果の違いが分かった。
- 字数指定 — ほぼ守られない
- 文の数 — ある程度守られるが、1文の長さがばらつく
- 段落の数 — 構造は揃うが、中身の量は変わる
どれも形は指定できるが、情報量は指定できない。
要素で指定する
いまはこう書いている。
次の要素を入れて書いてください。
- 結論を1つ
- その理由を3つ
- 具体例を2つ
- 注意点を1つ
それぞれ1〜2文で。
これ以外の要素は入れないでください。最後の1行が効く。入れる要素を限定すると、余計な話が入らない。
なぜ安定するか
要素の数が、そのまま分量を決めるからだ。
- 7つの要素 × 1〜2文 = およそ10文前後
- 文の長さがばらついても、要素の数は変わらない
- 情報の量が揃うので、読んだときの密度も揃う
3つ目が本来の目的だった。欲しかったのは字数ではなく、内容の密度だ。
要素の決め方
何を要素にするかで、文章の性質が決まる。
- 結論、理由、例、反例、注意点、手順
- 用途によって、組み合わせを変える
- よく使う組み合わせは、定型にする
説明なら「結論・理由・例」、手順なら「前提・手順・確認」のように使い分けている。
長さを変えたいとき
調整も、要素の数でやる。
- 短くしたい — 要素を減らす
- 長くしたい — 要素を増やす
- 各要素の文の数を変えるのは、最後の微調整
3つ目を先にやると、内容が薄いまま長くなる。
記事を書くときの応用
記事全体にも、同じ考え方を使っている。
- 見出しの数で、全体の長さを決める
- 各見出しに入れる要素を決める
- 見出しごとの分量が揃う
3つ目が効く。見出しによって分量が極端に違うと、読みにくい。
足りないときの直し方
短かったとき、どう増やすかも決めた。
- 「もっと詳しく」とは言わない。同じ話が言い換えられる
- 「具体例を1つ足して」と、要素で指定する
- 「反対の例も挙げて」のように、別の角度を足す
3つ目が最も中身が増える。同じ角度から深掘りするより、別の角度を足すほうが情報量が増える。
長すぎるときの削り方
逆の場合も、要素で指定する。
- 「例を2つから1つに」
- 「注意点の節を削って」
- 「前置きの要素を外して」
「短くして」と言うと、全体が均等に薄まる。要素を減らせば、残った部分の密度は保たれる。
人に渡す文章での使い方
自分用ではなく、人に渡す文章でも使っている。
- 相手が知りたい要素を、先に列挙する
- その要素だけで構成する
- 書きたいことではなく、知りたいことで組む
3つ目が効く。報告や提案の文書は、書く側の都合で構成されがちだ。経緯から書き始めて、結論が最後になる。読む側が知りたいのは結論と、判断に必要な材料だけだ。要素を先に決めると、順番も自然に読み手基準になる。
限界
この方法でも、完全には制御できない。
- 要素1つあたりの長さは、ばらつく
- 厳密な字数が必要な用途には使えない
- 最終的な調整は、自分でやる
3つ目は変わらない。広告文のように上限が決まっているものは、手で詰める。
要素を決めるのに時間をかけない
要素を考え込むと、それ自体が作業になる。
- よく使う組み合わせを3つ用意しておく
- 説明用、手順用、比較用
- どれかを選んで、少し足すだけにする
毎回ゼロから考えていた時期は、要素を決めるのに5分かかっていた。3つの型を用意してからは、選ぶだけで済む。指示の形を考える時間も、作業時間のうちだと気づいてから、ここも短くした。型に当てはまらない依頼は、そのときだけ考えればよい。
まとめ
- 字数も文の数も、完全には守られない
- 入れる要素を列挙すると、分量と密度が安定する
- 「これ以外は入れない」と添えると、余計な話が入らない
- 増やすときは、別の角度の要素を足す
- 減らすときは、要素ごと削る。全体を薄めない
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