同じプロンプトなのに結果がぶれる。固定するために足した一文
前はうまくいったのに今日は違う、ということが続きました。ぶれる原因と、揃えるために書き足した内容です。

この記事の結論
- ぶれるのは当たり前。毎回同じ文を選んでいるわけではない
- 判断の余地を残した指示ほどぶれ幅が大きい
- 「迷ったらこうする」を書いておくと揃う
- ぶれるのは当たり前。毎回同じ文を選んでいるわけではない
- 判断の余地を残した指示ほどぶれ幅が大きい
- 「迷ったらこうする」を書いておくと揃う
同じ指示を出しても、日によって返ってくるものが違う。やり方が悪いのかと思っていたが、仕組み上そうなるものだと分かってから対処が変わった。
なぜぶれるのか
文章を作るとき、次に置く語は候補の中から選ばれる。一番ありえそうなものだけを毎回選ぶわけではなく、多少の幅がある。だから同じ入力でも出力は一致しない。
これは不具合ではなく、そういう作りになっている。幅があるからこそ、案出しのような用途で複数の選択肢が出せる。
困るのはどういうときか
- 複数の出力を並べて比べたいのに、形式が揃わない
- 前回と同じ調子で続きを書きたいのに、文体が変わる
- 手順として人に渡したいのに、再現できない
ぶれやすい指示の特徴
記録を取ると、ぶれる指示には共通点があった。
- 判断を委ねている — 「適切に」「いい感じに」「必要に応じて」
- 範囲が広い — 「このテーマについて書いて」
- 形式の指定がない — 段落でも箇条書きでもよい状態
どれも、こちらが決めていない部分を相手が埋めている。埋め方が毎回違うので、結果が変わる。
1. 迷ったときの方針を書く
最も効いたのがこれだった。判断が必要な場面での既定を決めておく。
判断に迷った場合は、次のように扱ってください。
- 専門用語は、初出で1行の説明を添える
- 例を入れるか迷ったら、入れる
- 断定できない場合は「〜と思われる」ではなく
「確認が必要」と書く「迷ったらどうするか」を渡すと、埋め方が固定される。指示を増やすより、判断の既定を決めるほうが効果が大きかった。
2. 形式を器として渡す
出力の枠を先に見せると、構造はほぼ揃う。
次の形式で出力してください。
## 結論
(2文)
## 理由
(箇条書き3つ、各1文)
## 注意点
(1文)中身の表現はぶれるが、並び順と分量は安定する。比較や転記をするなら、これで足りることが多い。
3. 文体の見本を貼る
調子を揃えたいときは、説明するより見本を見せたほうが速い。
「です・ます調で、硬すぎず」と書くより、過去に書いた段落を1つ貼って「この調子で」と言うほうが近づいた。言葉で文体を説明するのは難しいという単純な話だと思う。
見本の長さ
2〜3段落あれば足りた。長く貼りすぎると、今度は内容まで引きずられることがある。
4. 一度に全部やらせない
長い指示を1回で渡すと、後半ほど守られにくい。工程を分けると揃いやすい。
- 1回目 — 見出しだけ作らせる。ここで形を固める
- 2回目 — 見出しごとに本文を書かせる
見出しが固まっていれば、本文がぶれても全体の構造は保たれる。長文ほどこの分割が効いた。
揃えすぎないほうがいい場面
ぶれを嫌って指定を増やしすぎると、別の問題が出る。
- 案出しのとき、似た案ばかりになる
- 指示が長くなり、どれが効いているか分からなくなる
- 想定していなかった良い書き方が出てこなくなる
3つ目は実際に経験した。細かく指定した結果、こちらの想像の範囲に収まるだけのものしか返らなくなった。完成形が決まっている作業だけ固定するのがちょうどよかった。
定型文として持っておく
毎回同じことを書くのは手間なので、よく使う組み合わせを保存している。
- 記事の下書き用(器+文体の見本+迷ったときの方針)
- 要約用(拾う項目の指定)
- 案出し用(あえて指定を減らしたもの)
3つだけだが、これで大半が済む。増やしすぎると選ぶのに迷うので、意図的に少なくしている。
まとめ
- 結果がぶれるのは仕組み上のもので、不具合ではない
- 判断を委ねた部分ほどぶれ幅が大きい
- 「迷ったらこうする」を渡すと、埋め方が固定される
- 形式は器として、文体は見本として渡すと速い
- 案出しでは、あえて固定しないほうがよい
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