指示文の最後に「分からない点があれば先に聞いて」と足すと変わること
前提が足りないまま書き進められて困っていました。一文足すだけで、手戻りがかなり減りました。

この記事の結論
- 情報が足りなくても、推測で埋めて書き進められてしまう
- 「先に聞いて」と足すと、埋める前に質問が返る
- 質問の数を指定しないと、聞きすぎて進まないことがある
- 情報が足りなくても、推測で埋めて書き進められてしまう
- 「先に聞いて」と足すと、埋める前に質問が返る
- 質問の数を指定しないと、聞きすぎて進まないことがある
頼んだものが返ってきて、読んでから「前提が違う」と気づく。これを繰り返していた。一文足すだけで、かなり減った。
何が起きていたか
こちらの説明が足りないとき、足りないまま進む。足りない部分は、もっともらしい内容で埋められる。
- 読者の水準を書かなければ、初心者向けとして書かれる
- 目的を書かなければ、一般的な解説になる
- 制約を書かなければ、理想的な前提で組み立てられる
どれも間違いではない。ただこちらが想定していたものとは違う。読んで初めて気づくので、そこまでの時間が無駄になる。
足した一文
指示の最後に、これを付けるようにした。
書き始める前に、判断できない点があれば質問してください。
質問は3つまでにしてください。
質問が無ければ、そのまま進めて構いません。これで、前提が足りないときは質問が返るようになった。推測で埋める前に止まってくれるのが要点だ。
質問の数を区切る理由
数を指定しないと、10個以上聞かれることがある。答えるだけで時間がかかり、本末転倒になる。3つなら、本当に効く点だけが挙がってくる。
返ってくる質問の傾向
よく聞かれる内容は決まっていた。
- 読者は誰か。前提知識はどの程度か
- どの媒体で使うか。長さの目安はあるか
- 避けたい表現や、触れてはいけない内容はあるか
毎回同じことを聞かれるので、最初から書くようにした。結果として質問が返らなくなり、1往復で済むようになった。質問は、こちらの説明が足りない箇所を教えてくれる仕組みとしても働いた。
定型として持っておく
よく聞かれた3点を、指示の冒頭に置く形に変えた。
前提
- 読者:Web制作の実務経験がある人
- 媒体:自分のブログ。1,600字以上
- 避ける:断定しすぎる表現、根拠のない数字
上記を踏まえて(以下、依頼内容)この形にしてから、質問が返るのは本当に情報が足りないときだけになった。
質問が返ったときの答え方
質問に答えるとき、短く済ませると結局ずれる。やり方を変えた。
- 聞かれた点だけでなく、その背景も1行添える
- 決まっていない点は「決まっていない」と答える
- 答えにくい質問は、質問自体を見直す材料にする
2つ目を正直に書くようにしてから、楽になった。決まっていないのに無理に答えると、その前提で全部が組み立てられる。決まっていないと伝えれば、そこは選択肢として残して書かれる。
答えにくい質問は自分の問題
「何のために使いますか」と聞かれて答えられないとき、こちらの目的が曖昧だと分かる。質問は、依頼の穴を教えてくれる。
向かない場面
この一文が邪魔になる場合もある。
- 短い依頼 — 「この一文を短く」程度なら、質問されると煩わしい
- 案を広く出したいとき — 前提を固めると、発想の幅が狭まる
2つ目は意識して外している。あえて曖昧なまま投げたほうが、思いつかなかった方向が出てくる。
似た効果があった別の書き方
質問させる以外にも、手戻りを減らす書き方がある。
- 「まず方針だけ3行で示して。承認したら本文を書いて」
- 「最初の1段落だけ書いて。調子を確認します」
どちらも全部書かれる前に方向を確認するという点で同じだ。長い成果物ほど効く。
確認の段階を増やしすぎない
確認を挟むほど安全だが、やり取りは増える。使い分けている。
- 長い成果物 — 方針の確認を1回挟む
- 繰り返す作業 — 定型で前提を渡し、確認は挟まない
- 短い依頼 — そのまま投げる
繰り返す作業は、前提が固まっているので確認が不要になる。同じ依頼を2回以上するなら、定型にしたほうが速い。
まとめ
- 情報が足りないと、推測で埋めたまま書き進められる
- 「分からない点は先に聞いて」で、埋める前に止まる
- 質問は3つまでに区切らないと、答えるだけで時間を使う
- よく聞かれる内容は、最初から前提として書く
- 案出しのときは、あえて前提を固めない
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