手順を作らせるとき、前提と完了条件を必ず書かせる
手順だけでは、やり始められません。前後に必要なものがあります。

この記事の結論
- 手順だけでは、始める準備が分からない
- 前提と完了条件を、必ず付けさせる
- 人に渡す手順ほど、前後が重要になる
- 手順だけでは、始める準備が分からない
- 前提と完了条件を、必ず付けさせる
- 人に渡す手順ほど、前後が重要になる
作業の手順を作らせると、手順だけが並ぶ。それだけでは実際に進められないと分かり、形を決めた。
手順だけの問題
番号付きの手順が返ってきても、こうなった。
- 何を用意すればよいか分からない
- どういう状態から始めるのか不明
- 終わったかどうか判断できない
3つ目が最も困る。完了が分からないと、どこまでやるか決められない。
求める形
こう頼むようにした。
(作業)の手順を作ってください。
次の構成でお願いします。
【前提】始める前に必要なもの、状態
【手順】番号付きで
【完了条件】どうなったら終わりか
【確認方法】どう確かめるか
【うまくいかない場合】よくある詰まりと対処5つ目を入れると、詰まったときに止まらない。
前提に書くもの
前提の項目を決めてある。
- 必要な権限やアカウント
- 事前に用意するファイルや情報
- どういう状態から始めるか
- 所要時間の目安
4つ目があると、着手の判断ができる。10分なのか半日なのかで、始める時機が変わる。
完了条件の書き方
判断できる形で書かせている。
- 曖昧 — 「正しく設定されていること」
- 明確 — 「管理画面に〇〇と表示されること」
- 見て分かる形にする
2つ目のように書かせると、確認した気になるのを防げる。
うまくいかない場合
これを入れるようになって、手順の価値が上がった。
- よくある詰まりを、3つ程度挙げさせる
- それぞれの対処も書かせる
- 該当しない場合の連絡先を、自分で足す
3つ目は自分で書く。どこに聞けばよいか無いと、そこで止まる。
人に渡す場合
自分用と、人に渡す手順では、求める精度が違う。
- 自分用 — 前提は省略してよい。分かっている
- 人に渡す — すべて明示する。聞き返せない
- 画面の写しを添える
2つ目が前提だ。渡された側は、書いてあることしか分からない。
自分で検証する
作らせた手順は、必ず自分でやってみる。
- 手順どおりに進められるか
- 抜けている操作が無いか
- 完了条件を満たせるか
2つ目がよく見つかる。自明な操作が、省略されていることがある。
手順の粒度
どこまで細かく書くかも決めた。
- 1手順で、1つの操作
- 画面が切り替わるところで区切る
- 10手順を超えたら、段階に分ける
3つ目が読みやすさに効く。長い手順は、途中で現在地が分からなくなる。
分岐がある場合
条件によって手順が変わる場合は、書き方を変えている。
- 最初に、どちらに該当するか判断させる
- それぞれの手順を、別に書く
- 1本の流れの中に、分岐を混ぜない
3つ目が読みやすさに効く。手順の途中に「〜の場合は」が挟まると、自分に関係ない部分まで読むことになる。冒頭で分けて、該当する側だけ読めばよい形にすると、迷いが消える。
所要時間を書く
前提に所要時間を入れるようになって、変わったことがある。
- 着手の判断ができる
- 途中で中断する場所を決められる
- 長すぎる手順は、分ける判断ができる
3つ目が設計にも影響した。1時間かかる手順は、30分ずつ2つに分けたほうが実行されやすい。所要時間を書くと、手順の長さそのものを見直すきっかけになる。
更新を前提にする
手順は古くなるので、更新しやすい形にしている。
- 作成日を書く
- どの版を対象にしているか書く
- 画面が変わったら、該当箇所だけ直す
3つ目のため、手順ごとに独立した記述にしている。前の手順に依存した書き方をすると、1つ直すと全部直すことになる。
まとめ
- 手順だけでは、準備と終わりが分からない
- 前提・手順・完了条件・確認方法・詰まったときの5つで構成する
- 完了条件は、見て判断できる形で書かせる
- 作らせた手順は、必ず自分でやってみる
- 人に渡すものは、省略せずすべて明示する
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