GMOが「27日正午の予告」を公式に認めた。最初の要求は約80億円。第6報・第7報と、今夜のうちにやること
お名前.com デスクトップクラウドの件で、GMOが第6報と第7報を出しました。攻撃者から10月27日12時に情報の公開とランサムウェア攻撃を行うと予告されていると公式に認め、最初の脅迫メールの要求は約80億円だったと明らかにしました。利用者のPCを全国で預かり、解析も進めています。期限の前にやることをまとめます。

この記事の結論
- GMOは10月26日23時10分付けの第7報で、攻撃者とみられる者から10月27日(火)12時に、利用者の情報の公開とランサムウェア攻撃を行うとの予告を受けていると公式に認めた
- 経緯の中で、10月21日に受けた最初の脅迫メールの要求は約80億円だったと明らかにした。GMOの方針は変わらず「要求には応じません」
- GMOは利用者のPCを全国で預かり、グループのホワイトハッカーがランサムウェアが仕掛けられていないかを解析中。対策が分かればメールで知らせるという。利用者は、今夜のうちにバックアップを
- GMOは10月26日23時10分付けの第7報で、攻撃者とみられる者から10月27日(火)12時に、利用者の情報の公開とランサムウェア攻撃を行うとの予告を受けていると公式に認めた
- 経緯の中で、10月21日に受けた最初の脅迫メールの要求は約80億円だったと明らかにした。GMOの方針は変わらず「要求には応じません」
- GMOは利用者のPCを全国で預かり、グループのホワイトハッカーがランサムウェアが仕掛けられていないかを解析中。対策が分かればメールで知らせるという。利用者は、今夜のうちにバックアップを
第7報で分かったこと
第7報は「お客様をお守りするために現在私たちが行っていること」という副題で、利用者への説明を最優先にして出したとしている。
27日12時の予告
GMOは、攻撃者とみられる者から、10月27日12時に、利用者の情報の公開とランサムウェア攻撃を行うとの予告を受けていると書いた。これまで報道で伝えられていた期限を、GMO自身が認めた形だ。
最初の要求は「約80億円」
第7報の経緯には、10月21日に「本サービスの停止と、不正アクセスの第1報/脅迫メールの受信(約80億円の要求)」とある。
一方、テレビ朝日系(ANN)は、セキュリティ会社S&Jの分析として、攻撃側のページでは100万ドルを求めているとみられると報じていた。どちらも金額が示されているが、要求の中身がどう変わったのかは、GMOは説明していない。
利用者のPCを預かって解析
- 10月23日に調査への協力を呼びかけたところ、全国から申し出があり、GMOのパートナー(従業員)が全国に出向いて端末を預かった(26日22時時点)
- 預かった端末は、グループのホワイトハッカーのチームが解析している。マルウェア(ランサムウェアを含む)が実際に仕掛けられているかを確かめ、対処の方法を見つけることを目指す
- 利用者がやるべき対策が分かったら、メールで個別に知らせ、公式ページにも載せる
攻撃側は、利用者のPCにバックドアを仕掛けたと主張していた。GMOが実物のPCを調べ始めたことで、主張のどこまでが本当かが分かってくるはずだ。
第6報の「4つのお願い」
同じ日の21時付けの第6報は、利用者への4つのお願いを、より具体的にまとめている。
| お願い | 中身 |
|---|---|
| 1. フルスキャン | デスクトップクラウドに接続したPCやスマホを、ウイルス対策ソフトでフル(完全)スキャンする。クイックスキャンではなく |
| 2. バックアップ | 写真や文書など大事なデータを、ネットワークから切り離した状態で外付けのハードディスクなどに |
| 3. アカウントの保護 | 別の安全な端末から、公式サイトで行う(メールやSMSのリンクは使わない) |
| 4. 調査への協力(任意) | 不正な操作があった可能性のある人のうち、協力できる人からPCを借りて調べる。事前に確認書で範囲やデータの扱いを説明する |
3のアカウントの保護では、次のことを挙げている。
- 取引先のマイページや窓口で、全端末・全セッションからログアウト
- FX・証券・メール・Googleなどのパスワードを変更し、多要素認証を有効に
- 心当たりのない連携アプリ・転送設定・拡張機能・登録端末を削除
- 点検が終わるまで、ブラウザの同期をオンにしない
第7報に、まだ書かれていないこと
ここは筆者の見方だ。全国に人を出して端末を預かり、解析しているのは、手間のかかる本気の対応だと思う。ただ、第7報は「当社がいま何をしているか」の説明が中心で、利用者が今夜いちばん知りたいことには、まだ答えていない。
- 自分のPCに何か仕掛けられているか、どう見分ければいいのか。確かめるべきファイルや設定、症状の手がかりは示されていない
- 解析の途中経過。何台を調べ、マルウェアが見つかったのか、まだなのか
- 12時に何か起きたら、どうすればいいか。PCが暗号化されたとき、知人に情報が送られたときに、利用者がとる手順と連絡先
- 要求の金額の食い違い。最初の約80億円と、報道された100万ドルの関係
「対策ができ次第お知らせします」は誠実な言い方だが、期限まで半日しかない。分かっていないことは「分かっていない」と書き、そのうえで最悪のときの手順を先に示してくれるほうが、利用者は落ち着いて備えられる。続報で、ここに答えてほしい。
今夜のうちにやること(優先順)
第6報・第7報の内容をもとに、期限の前にやることを順に並べる。
- 大事なデータをバックアップし、外付けドライブを外す。暗号化を予告されている。つなぎっぱなしのドライブやクラウドの同期フォルダは、一緒に暗号化されることがある
- フルスキャンする
- 別の端末から、取引口座・メール・Googleなどのパスワード変更、全セッションのログアウト、多要素認証
- メールの転送設定と、ブラウザの拡張機能に、覚えのないものがないか見る
- 心配な人は、デスクトップクラウドに接続したPCの電源を切ることも考える。使う必要がないなら、期限を過ぎてGMOから対策の連絡が来るまで、つながない(ここは筆者の提案)
期限のあとに来る連絡に注意
- GMOはパスワードや認証コードを尋ねない
- 「被害金を取り戻す」など費用を求める連絡には応じない(第6報・第7報)。被害にあった人をねらう「回復詐欺」は、大きな事件のあとに必ず出てくる
- 攻撃者を名乗るメールやメッセージには、返信しない。リンクや添付を開かない
- 「公開された」とされるデータを探しに行かない
相談窓口は、お問い合わせフォーム(help.onamae.com/contact/)と電話(03-5456-2560、土日・祝日を含め24時間)。
まとめ
- GMOが27日12時の情報公開とランサムウェア攻撃の予告を公式に認めた。最初の要求は約80億円。応じない方針は変わらない
- 利用者のPCを全国で預かり、解析中。対策が分かればメールで連絡
- 今夜は外して保管するバックアップ、フルスキャン、別の端末からのアカウント保護
- 期限のあとは、「被害金を取り戻す」連絡と攻撃者からの連絡に反応しない
出典
- GMOインターネットグループ・GMOインターネット「『お名前.com デスクトップクラウド』への不正アクセスに関する現在の対応について(第7報)」(2026年10月26日23時10分時点。予告、約80億円の要求、端末の解析)
- 同「ご利用のお客様へ改めてのお願い(第6報)」(2026年10月26日21時時点。4つのお願い)
- テレビ朝日系(ANN)「GMOに100万ドル要求か 攻撃側 27日正午までに」(2026年10月26日配信)
本記事は2026年10月26日23時10分時点のGMOの発表に基づく。電源を切ることについての提案と、「第7報に、まだ書かれていないこと」は筆者の見方である。最新の情報はGMOの公式発表で確認すること。
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