パソコンが得意でない人に勧めて、実際に使い続けてもらえたもの
性能で選ぶと使われませんでした。続けてもらえたものには、共通点がありました。

この記事の結論
- 性能の高いものを勧めても、設定で止まる
- 続いたのは、開いてすぐ使えるものだった
- 最初の1回を一緒にやると、定着率が変わる
- 性能の高いものを勧めても、設定で止まる
- 続いたのは、開いてすぐ使えるものだった
- 最初の1回を一緒にやると、定着率が変わる
周囲から「何を使えばいいか」と聞かれることが増えた。最初は性能で選んで勧めていたが、ほとんど使われなかった。実際に続いたものと、その理由を書く。
勧めて使われなかったもの
性能が高く、自分も使っているものを勧めた。使われなかった理由は共通していた。
- 登録に手順が多い。メールの確認や支払い情報の入力で止まる
- 画面に項目が多く、どこから始めるか分からない
- 英語の表示が混ざっている
- 何ができるか説明されても、自分の作業と結びつかない
4つ目が本質的だった。「文章が書ける」と言われても、何に使うか浮かばない。
続いたものの共通点
半年後も使っていた人に聞くと、理由が揃っていた。
- 開いたらすぐ入力欄がある
- 登録せずに試せた
- 日本語で表示される
- 最初に使った用途が、その人の実際の作業だった
4つ目が決め手だった。ある人は「メールの返信の下書き」から始めて定着した。毎日発生する作業に当てはめると続く。
最初の1回を一緒にやる
説明より、横で1回やってもらうほうが効いた。
- その人が今日やる作業を1つ選ぶ
- 一緒に指示文を書く
- 結果を見て、直す
3つ目まで行くのが重要だった。1回で満足な結果が出ないと、そこで終わる。直せば良くなると体験してもらう必要がある。
所要時間
30分ほどで済む。説明の資料を作るより短く、定着率は比べものにならなかった。
伝えなかったこと
知っていても、最初は言わないことにした。
- 複数のサービスの違い
- 有料と無料の差
- 指示文の技術的な工夫
1つ目を説明すると、選ぶところで止まってしまう。1つに決めて渡すほうが始まる。
先に伝えておくこと
逆に、最初に必ず伝えることもある。
- 間違えることがある。そのまま信じない
- 人の個人情報や、会社の機密は入れない
- うまくいかないのは、使い方のせいとは限らない
3つ目を伝えておくと、一度失敗しただけでやめてしまうのを防げた。期待値を先に揃えておく。
用途の例を具体的に渡す
「何でもできる」では使われない。その人の仕事に即した例を3つ渡している。
- 事務の人には、文書の下書きと言い換え
- 営業の人には、メールの返信案と議事録
- 制作の人には、案出しと見出しの候補
相手の仕事を知らないと例が出せない。勧める前に、何に困っているか聞くのが先だった。
断られる理由
勧めても使わない人に、理由を聞いた。断る理由にも型があった。
- 勉強する時間がない — 覚えることがあると思われている
- 自分には関係ない — 技術者が使うものだと思っている
- 情報が心配 — 入力した内容がどう扱われるか分からない
- 仕事を取られる気がする — 使うと自分の価値が下がると感じている
3つ目には具体的に答えるようにした。設定で学習に使わせない方法があること、会社の情報は入れないという線引きで足りること。漠然とした不安には、具体的な手順で答えると納得されやすい。4つ目は説得しても変わらないので、無理に勧めない。
やめた勧め方
効果が無いと分かって、やめたことがある。
- 記事や動画を紹介する。見られない
- できることを列挙する。多すぎて選べない
- 「便利だから使ってみて」とだけ言う。きっかけにならない
3つ目を一番やっていた。便利だと思うかは、使ってみた後にしか決まらない。
続いた人の変化
半年続いた人には、共通した変化があった。
- 最初の用途から、別の用途へ自分で広げている
- うまくいかないとき、指示を変えて試している
- 間違いがあることを前提に、確認している
2つ目ができるようになると、こちらが教えることは無くなる。最初の1つが定着すれば、後は自分で広がる。
まとめ
- 性能で選ぶと、設定の段階で止まる
- 続くのは、開いてすぐ使えて日本語で表示されるもの
- 最初の用途を、その人が毎日やる作業に当てる
- 横で1回、結果を直すところまで一緒にやる
- 選択肢を見せると選べなくなる。1つに決めて渡す
関連記事
RELATED
サービスの説明書を読むようになって、使い方が変わった
試行錯誤していた部分が、説明書に書いてありました。
4か月でかかった費用と、得られたものを数えた
感覚ではなく、実際の数字で振り返りました。
ブラウザで使うか、専用の画面で使うかで迷った結果
どちらでも使えるものが増えました。使い分けの基準を決めた話です。