「AIで仕事がなくなる」という話を、自分の仕事で検証した
不安を煽る話も、楽観的な話も見ます。自分の作業で実際に何が変わったか記録しました。

この記事の結論
- 消えたのは作業であって、仕事そのものではなかった
- 増えたのは、判断と確認の時間
- 何が変わるかは、仕事の中身によって違う
- 消えたのは作業であって、仕事そのものではなかった
- 増えたのは、判断と確認の時間
- 何が変わるかは、仕事の中身によって違う
この種の話は立場によって結論が違う。自分の作業で何が変わったか、1年分の記録から整理する。あくまで一人の事例で、一般化はできない。
減った作業
明確に時間が減ったものを挙げる。
- 文章の下書き。0から書く時間が大幅に減った
- 調べ物の入口。どこを見ればよいかを掴むまで
- 定型の文書作成。形が決まっているもの
- 簡単なコードの作成
どれも手を動かす時間だった。考える時間は減っていない。
減らなかった作業
期待したほど変わらなかったものもある。
- 何を作るか決める
- 相手の要望を聞き取る
- 出てきたものが適切か判断する
- 人と調整する
3つ目が重要だ。作る速さが上がっても、判断する速さは上がらない。
増えた作業
新しく増えた時間もある。
- 出てきた内容の確認
- 指示の書き方を考える時間
- 何を任せて何を自分でやるか、分ける判断
1つ目が思ったより大きい。作る時間が減った分の一部が、確認に移っただけという面がある。
差し引きの結果
実際の作業時間で比べると、こうなった。
- 定型的な作業 — 明確に短くなった
- 考える要素が多い作業 — ほぼ変わらない
- 人が絡む作業 — 変わらない
2つ目が仕事の大半を占めている。全体としては、劇的には変わらなかった。
変わったのは中身
時間は変わらなかったが、何に使うかは変わった。
- 手を動かす時間が減り、考える時間が増えた
- 試す回数が増えた。1回あたりが安くなったため
- 諦めていたことに手を出せるようになった
3つ目が実感として大きい。できる範囲が広がったのが、最も大きな変化だった。
影響が大きそうな仕事
自分の周囲を見ていて、影響の差を感じる。
- 定型の作業が中心 — 影響が大きい
- 判断と調整が中心 — 影響は小さい
- 人と直接関わる — ほとんど変わらない
1つ目に当てはまる作業は、減る方向に進んでいるように見える。ただし、それが仕事全体の消失を意味するかは別の話だ。
自分がやっていること
不安に対する対処として、やっていることを書く。
- 定型の作業を、自分から手放す
- 判断と確認の部分を、説明できるようにする
- 使う側として慣れておく
2つ目が鍵だと思っている。なぜその判断をしたか説明できることが、任せられない部分になる。
周囲に聞いた話
自分の記録だけでは偏るので、何人かに聞いた。
- 事務の仕事 — 定型の文書作成が明確に減った
- 制作の仕事 — 案出しが速くなったが、決める時間は変わらない
- 対面の仕事 — ほとんど変化がない
2つ目が自分の実感と一致していた。作る速さが上がっても、何を作るか決める部分は人の仕事として残っている。3つ目の人は「使う機会がない」と言っていて、職種による差の大きさを改めて感じた。一律に語れる話ではない。
断定を避ける理由
この話題で断定しないようにしている。
- 変化の速さが読めない
- 職種によって、まったく状況が違う
- 1年前の予測が、既に外れている
3つ目を実感している。できないと思っていたことが、半年でできるようになることがある。
新しく生まれた作業
無くなる話ばかり語られるが、増えた作業もある。
- 出てきた内容が適切か判断する役割
- どこまで任せるかを設計する作業
- 使う側への説明と、基準の整備
3つ目は実際に頼まれるようになった。社内で使い始めたが基準が無い、という相談だ。道具が増えると、その使い方を決める仕事が生まれる。これは以前には無かった種類の依頼で、増えた分として数えてよいと思っている。
記録を続ける理由
1年単位で記録を取っている。
- 自分の作業の変化が見える
- 予測より、実測のほうが当てになる
- 次の1年の判断材料になる
2つ目を重視している。話題として語られる変化と、自分の作業で起きている変化は違う。
まとめ
- 減ったのは手を動かす時間。考える時間は減らない
- 確認の時間が増え、差し引きでは劇的に変わらなかった
- 変わったのは時間ではなく、何に使うか
- 諦めていたことに手を出せるようになったのが最大の変化
- 職種で状況が違うので、自分の記録で判断する
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