古い記事の手直しにAIを使うなら、書き換えさせないほうがよかった

過去記事を更新しようとして全文を書き直させたら、別物になりました。どこまで任せるかの線引きです。

この記事の結論

  1. 全文を渡すと、良かった部分も書き換えられる
  2. 任せるのは「指摘」まで。直すのは自分でやる
  3. 古い情報を見つける作業は、任せると速い
  • 全文を渡すと、良かった部分も書き換えられる
  • 任せるのは「指摘」まで。直すのは自分でやる
  • 古い情報を見つける作業は、任せると速い

数年前の記事を更新しようとして、全文を渡して「読みやすくして」と頼んだ。返ってきたものは整っていたが、元の記事らしさが消えていた。やり方を変えた記録を書く。

書き換えさせると失われるもの

整った文章になった代わりに、こうなった。

  • 独特な言い回しが、無難な表現に置き換わった
  • 具体的な数字が、「多くの」「かなり」に丸められた
  • 実際にやった手順が、一般的な説明に変わった

3つ目が致命的だった。その記事の価値は、実際にやった手順そのものにあった。読みやすくなった代わりに、読む理由が消えた。

任せる範囲を変えた

いまは直させず、指摘だけさせている。

この記事を読んで、次を指摘してください。
本文は書き換えないでください。

1. 情報が古くなっている可能性がある箇所
2. 説明が不足していて、読者が詰まりそうな箇所
3. 事実確認が必要な数字や固有名詞

箇条書きで、該当箇所を引用しながら挙げてください。

指摘を見てから、直すかどうかはこちらで決める。判断を手放さないのが要点だった。

指摘の精度

項目によって当たり外れがあった。

  • 古い情報の指摘 — よく当たる。年号や版の記述を拾ってくれる
  • 説明不足の指摘 — 半分は当たる。初心者目線で見てくれる
  • 事実確認が必要な箇所 — 網羅性が高い。数字を漏らさず拾う

3つ目が最も役に立った。自分で読むと数字を読み飛ばすが、機械的に拾ってくれる。

古い記事で直すべき箇所

指摘を受けて、実際に直したのはこういう部分だった。

  • サービス名が変わっているもの
  • 画面の手順が、いまと違っているもの
  • 当時の料金のまま書かれているもの
  • 終了したサービスを勧めているもの

4つ目は読者に実害が出る。記事の価値ではなく、正しさの問題なので優先して直した。

直し方の方針

古い部分を消すのではなく、残して追記する形にした。

  • 元の記述は残し、「2026年4月時点では〜」と追記する
  • 終了したサービスは、終了した旨を書いて代替を示す
  • 画面が変わった手順は、現在の手順を下に足す

1つ目は、当時の記録としての価値を残すためだ。書き換えると、いつの情報か分からなくなる。

消したほうがよい記事

直すより、消したほうがよい場合もある。

  • 内容が完全に古く、現在は通用しないもの
  • いまのサイトの方針と関係がないもの
  • 読まれておらず、直す価値が見込めないもの

ただし消すと、そのURLに来た人が行き場を失う。消すときは必ず転送先を用意する。近い内容の記事か、一覧ページへ送る。

残すか消すかの線

手順が古いだけなら直す。扱っているサービス自体が無くなっているなら消す、という線にしている。

更新した日を書く

記事の冒頭に、更新日と何を直したかを書くようにした。

  • いつ見直したかが分かる
  • どこが新しい情報か、読者が判断できる
  • 自分が次に見直すときの目印になる

3つ目が運用で効く。全記事を定期的に見直すのは無理なので、最後に見た日が古い順に手を付けるようにしている。

まとめて見直さない

一度に全記事を見直そうとして、途中で止まった。やり方を変えた。

  • 新しい記事を書くついでに、関連する古い記事を1本だけ見る
  • 月に2本と決めて、それ以上はやらない
  • 直さない判断も記録する。見たことが分かればよい

3つ目を入れてから続くようになった。見て「直す必要なし」と判断するのも作業のうちで、それを記録しないと何度も読み返すことになる。

見直す優先順位

どの記事から直すかは、こう決めた。

  • 読まれている記事。影響が大きい
  • 手順を扱っている記事。古いと使えない
  • 料金に触れている記事。間違っていると信用に関わる

読まれていない古い記事は、後回しにしている。直す時間があるなら、新しい記事を書いたほうがよい場合も多い。

まとめ

  • 全文を書き換えさせると、その記事の価値だった部分が消える
  • 任せるのは指摘まで。直すかどうかは自分で決める
  • 数字と固有名詞を拾わせる使い方が最も役に立った
  • 古い記述は消さず、現在の情報を追記する形にする
  • 更新日を書くと、次に見直す順番の目印になる

AUTHOR

北海道のWEB屋

北海道を拠点に、Web業界14年・サポート実績1,000件以上。WordPressの復旧、サーバー移転、独自ドメインとメールの設定、PHP・JavaScriptの修正まで対応します。相談と見積もりは無料です。

関連記事

RELATED