読者がどこで詰まるかを、AIに先回りして指摘させる
自分では分かりきっているので、説明不足に気づけません。公開前に見てもらう使い方です。

この記事の結論
- 書いた本人には、説明不足が見えない
- 読者の立場を指定して読ませると、詰まる箇所が挙がる
- 挙がった全部には対応しない。優先順位をつける
- 書いた本人には、説明不足が見えない
- 読者の立場を指定して読ませると、詰まる箇所が挙がる
- 挙がった全部には対応しない。優先順位をつける
自分では丁寧に書いたつもりでも、読んだ人から「ここが分からない」と言われることがある。公開前に見つける方法を試した。
なぜ自分では気づけないか
書き手は、その内容を既に知っている。
- 前提として説明が要る部分を、当たり前だと思っている
- 何度も読み返しているので、読む速さが実際の読者と違う
- 書いた順番を覚えているので、流れが自然に見える
3つ目が盲点だった。初めて読む人は、こちらが想定した順で読むとは限らない。
読者の立場を指定する
こう頼むと、具体的な指摘が返った。
あなたは次の読者です。
- Webの実務経験はあるが、AIツールは触り始めたばかり
- この記事を初めて読む
読みながら、詰まった箇所を挙げてください。
- どこで、何が分からなかったか
- その時点で何を知りたかったか
記事の修正案は不要です。指摘だけお願いします。「修正案は不要」と書くのが要点だった。書き換えさせると、指摘が埋もれる。
どういう指摘が返るか
よく挙がるのは、この3種類だった。
- 用語の説明がない — 初出で説明していない語
- 手順の飛び — AからCに行っており、Bが書かれていない
- 根拠が示されていない — 「速くなる」とあるが、どれくらいか不明
2つ目が最も多かった。自分には自明な手順が抜ける。
全部には対応しない
指摘は多く出るが、すべて直すと記事が冗長になる。
- 記事の主題に関わるものは直す
- 知らなくても読み進められるものは、そのまま
- 説明が長くなるものは、別記事へのリンクにする
3つ目が増えてきた。説明を足すより、リンクで逃がすほうが読みやすい。
読者像を変えて複数回
1つの立場だけだと偏る。重要な記事では2〜3通り試す。
- まったくの初心者
- 実務者だが、この分野は初めて
- 同じことを既に試している人
3つ目から出る指摘が鋭かった。既に知っている人は、書いていないことに気づく。
冒頭だけ特に見る
離脱は冒頭で起きるので、そこを重点的に見てもらう。
冒頭の3段落だけ読んで、
この先を読むかどうか判断してください。
判断の理由も書いてください。「読まない」と返ってきたら、そこを直す。最後まで読んでもらう前提で推敲しても、実際には読まれない。
指摘を受けて多かった直し方
実際に手を入れた箇所を分類すると、こうなった。
- 用語の初出に、1行の説明を足す
- 手順の間に、抜けていた1手順を足す
- 「速くなる」のような表現に、具体的な数字を添える
- 前提条件を冒頭に明記する
4つ目が記事全体に効いた。どういう環境での話かを先に書くと、途中の説明が減る。読者も、自分に当てはまるか早く判断できる。
限界もある
便利だが、万能ではないと分かった。
- 興味を持つかどうかは判定できない
- 実際の読者の反応とは違う
- 指摘が多すぎて、優先順位の判断はこちらに残る
1つ目は本質的な限界だ。分かりやすさは測れても、読みたくなるかは測れない。
公開後に確かめる
公開してからも、詰まった箇所を推測する材料がある。
- どこまで読まれたか。途中で離脱が集中する位置
- サイト内検索で何が調べられたか。説明不足の表れ
- 問い合わせで聞かれた内容
2つ目が分かりやすい。記事の中で使った語を、読者が検索しているなら、その場で説明すべきだったということになる。
人に読んでもらうことも続ける
これで代替せず、人にも読んでもらっている。
- どこで読むのをやめたか聞く
- 読んだ後に何が記憶に残ったか聞く
- 感想ではなく、行動を聞く
3つ目が有用だった。「分かりやすかった」より「読んで何をしたか」のほうが、記事の価値を表す。
まとめ
- 書いた本人には、説明不足が構造的に見えない
- 読者の立場を指定し、「修正案は不要」と添える
- 手順の飛びが最も多く挙がる
- 全部は直さない。リンクで逃がす選択もある
- 冒頭3段落だけ読ませて、続きを読むか判定させる
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