So-netとplalaで258万件。メールのパスワードも5万件。メールを取られると、ほかのサービスの鍵まで握られる
ソニーネットワークコミュニケーションズが、So-netの会員データベースへの不正アクセスで、So-netとplala(Sコース)の会員情報258万5,481件が漏れたと発表しました。一部のメールサービスでは、メールアドレスとパスワード5万4,401件も漏れています。パスワードは同社が初期化済み。対象の人がやることと、メールの乗っ取りが怖い理由をまとめます。

この記事の結論
- ソニーネットワークコミュニケーションズが10月27日、インターネット接続サービス「So-net」の会員データベースが不正アクセスを受け、So-net 214万1,986件、plala(Sコース)44万3,495件、合わせて258万5,481件の会員情報が漏れたと発表した
- 一部のメールサービスで、メールアドレスとそのパスワード5万4,401件も漏れた。同社は10月27日に、これらのパスワードを初期化した。対象の人はマイページからパスワードの再設定が必要
- 会員の情報は、氏名、電話番号、メールアドレス、ユーザーID、生年月日、性別、接続用ID。会員のログインパスワードとクレジットカード情報は含まれていない。原因は調査中
- ソニーネットワークコミュニケーションズが10月27日、インターネット接続サービス「So-net」の会員データベースが不正アクセスを受け、So-net 214万1,986件、plala(Sコース)44万3,495件、合わせて258万5,481件の会員情報が漏れたと発表した
- 一部のメールサービスで、メールアドレスとそのパスワード5万4,401件も漏れた。同社は10月27日に、これらのパスワードを初期化した。対象の人はマイページからパスワードの再設定が必要
- 会員の情報は、氏名、電話番号、メールアドレス、ユーザーID、生年月日、性別、接続用ID。会員のログインパスワードとクレジットカード情報は含まれていない。原因は調査中
発表されたこと
経緯
- 10月19日:So-netの会員データベースに外部から不正アクセス
- 10月23日:アクセスを確認。サーバーを止め、不正アクセス元からの通信を遮断
- 10月24日:個人情報の漏えいを確認し、項目と件数を把握
漏れた情報
| 区分 | 件数 | 内容 |
|---|---|---|
| So-netの会員 | 2,141,986件(現会員1,869,771件、2026年3月以降の退会者272,215件) | 氏名、電話番号、メールアドレス、ユーザーID、生年月日、性別、インターネット接続用ID。パスワードは含まない |
| メールのアドレスとパスワード | 54,401件 | メールサービス(G)、A-Box、ソネット VAIO メール、PostPet メールアカウントサービス |
| plala(Sコース)の会員 | 443,495件(現会員422,365件、2026年3月以降の退会者21,130件) | So-netの会員と同じ項目。パスワードは含まない |
| 銀行口座 | 16件 | 金融機関名、支店、口座番号、名義など。暗証番号は持っていない |
| パスワード再設定用の通知書 | 7件 | パスワードを初期化済み |
いずれにもクレジットカード情報は含まれていない。2026年2月末までに退会した人の情報は漏れていない。NUROなど、ほかのサービスでの漏えいは確認されていない。10月27日時点で、二次被害は確認されていないという。
パスワードが漏れたメールサービス
| サービス | ドメイン | 件数 |
|---|---|---|
| メールサービス(G)(無料) | gyao.ne.jp、gate01.com、pbc.ne.jp、highway.ne.jp のサブドメイン | 24,655 |
| A-Box(追加メールボックス) | so-net.ne.jp のサブドメイン | 17,672 |
| ソネット VAIO メール | vaio.ne.jp のサブドメイン | 7,005 |
| PostPet メールアカウントサービス | postpet〜.so-net.ne.jp | 5,069 |
自分が契約しているかは、So-netのマイページで確かめられる。
メールのパスワードが漏れると、なぜ怖いのか
多くのWebサービスは、パスワードを忘れたときに登録したメールアドレスへ再設定のリンクを送る。つまり、メールを読める人は、そのメールアドレスで登録したほかのサービスのパスワードも変えられる。メールは、ほかのサービスの合鍵の束のようなものだ。
同社が漏えいに気づいたのは23日で、アクセスは19日。その間や、初期化される27日までに、メールが読まれていなかったかは分からない(ここは筆者の見方)。対象の人は、再設定のあとも次のことを確かめたい。
対象の人がやること
パスワードが漏れたメールサービスを使っている人
- マイページ(www.so-net.ne.jp/mypage/)から、メールのパスワードを再設定する。初期化されているので、そのままでは使えない
- メールの転送設定や自動振り分けに、覚えのないものがないか見る。乗っ取りでは、こっそり転送を仕掛けることが多い
- そのメールアドレスで登録しているほかのサービス(ネット通販、銀行、SNSなど)で、覚えのないパスワード再設定のメールやログインの通知が届いていないか確かめる
- メールと同じパスワードをほかで使っていたら、そちらも変える
So-netとplala(Sコース)の会員
- 氏名、電話番号、生年月日、メールアドレスがそろっている。So-netやplalaを名乗る連絡、料金の未払い、本人確認などを装ったメール・SMS・電話に注意する
- 同社のお願いは、応答しない、リンクを開かない、添付を開かない
- 問い合わせは、So-netの特設ダイヤル(0120-36-8887、平日・土曜10時〜18時)か、質問と回答のページへ。電話番号は公式の案内で確かめる
サービスを運営する側が考えたいこと
ここは筆者の見方だ。今回、会員のログインパスワードは漏れていないのに、メールのパスワードは漏れた。どう保存していたかは公表されていないが、少なくとも取り出せる形でどこかにあったことになる。
- パスワードは、照合できればよいものはハッシュ化して持つのが基本だ。古いメールの仕組みの都合で取り出せる形が必要な場合でも、会員の情報とは別の場所に置き、取り出せる人を絞る
- 漏えいが分かったら、今回のようにパスワードを先に初期化するのは正しい。二次被害を止める効果が大きい
- 退会した人の情報を、いつまで持つか。今回は2026年3月以降の退会者が含まれた。保存期間を決め、過ぎたら消す
今週はモスカードのPINでも同じことを書いた。取り出せる形で持っている秘密は、いつか取り出される。
まとめ
- So-netの会員データベースに不正アクセス。So-netとplala(Sコース)で258万5,481件。カード情報と会員のログインパスワードは含まれない
- 一部のメールサービスでメールアドレスとパスワード5万4,401件。初期化済みで、マイページから再設定が必要
- メールを取られると、ほかのサービスのパスワード再設定まで握られる。転送設定とほかのサービスの通知を確かめる
- 会員は、So-netやplalaを名乗るメール・SMS・電話に応答しない
出典
- ソニーネットワークコミュニケーションズ「So-net 会員データベースへの不正アクセスに伴う情報漏洩に関するお詫びとお知らせ」(2026年10月27日。経緯、件数、対象のメールサービス、お願い、問い合わせ先)
- So-net「本件に関するご質問と回答」
本記事は2026年10月27日時点の公式発表に基づく。原因は調査中で、続報で変わる可能性がある。「メールのパスワードが漏れると、なぜ怖いのか」の一部と「運営する側が考えたいこと」は筆者の見方である。
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