文字の出し方を4つ並べて、どれを使うか決めた
持ち上げ・1文字ずつ・打ち込み・払い。同じ文字で4通り試して、使い分けの基準を決めました。

この記事の結論
- 同じ文字を4通りの出し方で並べて比べた
- 見た目の派手さではなく、読み終わる速さで選ぶ
- 長い文は1文字ずつにしない
- 同じ文字を4通りの出し方で並べて比べた
- 見た目の派手さではなく、読み終わる速さで選ぶ
- 長い文は1文字ずつにしない
文字を動かす方法はいくらでもあるが、どれがよいか文章では分からない。同じ文字で4通り作って、並べて見た。
1. 下から持ち上げる
枠で切っておいて、文字を下から押し上げる。いちばん速く読み終わる。
見出しに向く。全部の文字が同時に出るので、読む側は1回の視線で終わる。迷ったらこれでよい。
2. 1文字ずつ出す
短い言葉には効くが、長い文に使うと最後まで読めない。
今回の11文字でも、全部出るまでに1秒近くかかった。20文字を超える文では、読む側が先頭を忘れる。キャッチコピーのような数文字に限ったほうがよい。
3. 打ち込む(タイプライター)
カーソルが点滅しながら1文字ずつ出る。「いま書いている」感じが出るので、作業の実況には合う。
ただし速度の調整が難しい。速すぎると1文字ずつにした意味がなく、遅いと退屈になる。今回は1.2秒で全部出るようにした。
4. マスクで払う
文字そのものは動かさず、見える範囲を左から右へ広げる。動きが静かなので、下に別の情報があるときに邪魔をしない。
補足やキャプションに向く。持ち上げより控えめで、しかし出てきたことは分かる。
使い分けの基準
| 用途 | 向く出し方 |
|---|---|
| 見出し・結論 | 下から持ち上げ |
| 数文字のキャッチ | 1文字ずつ |
| 作業の実況 | 打ち込み |
| 補足・キャプション | マスクで払い |
どれにも共通する注意
CSSのanimationやtransitionは使えない。画面上では動いて見えるのに、書き出すと止まったままになる。
原因は、Remotionが1コマずつ時間を止めて描いているからだ。ブラウザのアニメーションは「時間が流れていること」を前提にしているので、止まった時間では進まない。
代わりに、いま何コマ目かを受け取って、その数から位置や濃さを計算する。慣れるまで面倒に感じるが、何秒目にどうなるかが数字で確定するので、やり直しは楽になる。
日本語で詰まった点
1文字ずつ出す書き方で、最初は英語の感覚で作ってうまくいかなかった。日本語は1文字が重い。
英語なら1文字は意味を持たないが、日本語の漢字は1文字で意味が立つ。1文字ずつ出すと、意味が途中で変わって見える瞬間がある。「試して」まで出た時点と「試して分かった」まで出た時点で、読み手の理解が変わってしまう。
対策として、句読点でまとめて出す形も試した。読みやすくはなったが、今度は動きが止まって見えた。結局、日本語で1文字ずつ出すのは短い言葉に限るという結論になった。
速さの決め方
最初は全部0.5秒で作って、速すぎた。
- 見出しは0.8秒くらいが読みやすかった
- 補足は0.6秒でも追える
- 1文字ずつは、1文字あたり0.08秒を超えると遅く感じる
数字で書けるので、気に入った値はそのまま次でも使える。これが手で付ける編集ソフトとの大きな違いだった。
4つを同時に出して比べた理由
順番に1つずつ見せる作り方もあったが、やめた。比べたいものは、同じ画面に置かないと比べられない。
動画は戻れないので、1つ目を見終わる頃には最初の印象が薄れている。4分割にして同時に走らせると、速さの違いがそのまま目に見えた。これは静止画やテキストでは出せない見せ方だった。
背景は動かさない
文字の出し方を比べる動画なので、背景の方眼は最初に一度引かれるだけにして、あとは止めた。
背景も動かすと、どちらの動きを見ているのか分からなくなる。伝えたいものが動いているときは、ほかを止める。当たり前のようだが、作っているうちに全部動かしたくなるので、意識して削った。
まとめ
派手な出し方ほど読むのに時間がかかる。動画の文字は読ませるためにあるので、まず読み終わる速さで選ぶ。そのうえで、場面に余裕があるときだけ凝ればよい。
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