Chromeが「つなぐ前に」警告するようになった。httpのままのページと、昔配ったリンクを確かめる
Chromeが、暗号化されていないhttpのサイトにつなぐ前に、利用者に許可を求めるのを全ユーザーで標準にしました。自分のサイトや、チラシ・メールで配ったリンクが警告の対象にならないかを確かめる方法をまとめます。

この記事の結論
- Chromeが、httpのサイトにつなぐ「前」に、利用者に「続けますか」と確かめるのを全ユーザーで標準にした
- これまでは、開いたあとで「保護されていない通信」と小さく出していただけだった
- 自分のサイトがhttpsでも、昔配ったhttpのリンクや、途中でhttpを通る転送は見直しておきたい
- Chromeが、httpのサイトにつなぐ「前」に、利用者に「続けますか」と確かめるのを全ユーザーで標準にした
- これまでは、開いたあとで「保護されていない通信」と小さく出していただけだった
- 自分のサイトがhttpsでも、昔配ったhttpのリンクや、途中でhttpを通る転送は見直しておきたい
Googleは10月21日、ブラウザのChromeで、暗号化されていないhttpの接続を始める前に、利用者に許可を求めるようにしたと発表した。
この機能は今年はじめ、セーフブラウジングの「保護強化」を使う人だけに入っていた。それをすべての利用者に、初期設定のまま適用した。
サイトを持っている人にとっては、「自分のサイトでこの警告が出ないか」が気になるところだ。Googleの発表をもとに整理する。
何が変わったのか
| これまで | これから |
|---|---|
| httpのページを開いたあと、アドレスバーに「保護されていない通信」と表示 | httpでつなぐ前に警告を出し、続けるかどうかを利用者に選ばせる |
Chromeの設定では「常に安全な接続を使用する」という項目にあたる。この設定では、Chromeはまずhttpsでつなぎに行き、httpsで開けないときに警告を出す。
なぜ「あとで表示」では足りないのか
Googleは理由を3つ挙げている。
- 小さな表示は、気づかれないことが多い
- 一瞬で通り過ぎる転送(リダイレクト)には、そもそも表示を出す暇がない。それでも通信の中身はさらされている
- いちばん大きいのは、表示が出るのはもう通信してしまったあとだということ。防ぐ機会がない
httpの通信は、途中で読まれたり、中身を書き換えられたりするおそれがある。偽の画面やウイルスを紛れ込ませる余地になる。
どれくらい警告が出るのか
Googleによると、すでにWebの大半はhttpsになっている。早い段階のデータでは、パソコンのChromeを使う人の約95%は、1週間に一度も警告を見ない。3回以上見るのは1%未満だという。スマホではさらに少ない。
また、警告にはゆるめる仕組みもある。
- あるサイトで一度「続ける」を選ぶと、2週間そのサイトに来なくなるまで警告は出ない
- intranet/ のような1語のホスト名や、192.168.0.1 のような家庭や社内の住所には出ない。Wi-Fiルーターの設定画面などが該当する
サイトを持つ人が確かめること
「うちはもうhttpsだから関係ない」と思っていても、見落としやすいところがある。
1. 証明書が切れていないか
httpsの証明書が期限切れや設定の誤りで使えないと、Chromeはhttpsで開けない。いちばん気づきにくい落とし穴だ。無料の証明書は自動で更新されることが多いが、更新が止まっていないかは時々見ておきたい。
このサイトのSSL証明書の期限チェックで、残りの日数と、名前が合っているかを確かめられる。
2. httpで来た人をhttpsへ送っているか
http から https へ自動で転送する設定は、今もやっておくべきだ。あわせて、ブラウザに「このサイトは必ずhttpsで」と覚えさせるHSTSという設定もある。
このサイトのセキュリティヘッダー診断では、httpからhttpsへの転送と、HSTSの有無を確かめられる。
3. 昔配ったリンクがhttpのままになっていないか
ここが意外と多い。
- チラシや名刺に印刷したQRコードの行き先が http:// になっている
- メール配信サービスのクリック計測用のリンクが、独自のドメインのhttpを経由している
- 短縮URLや広告の計測など、途中で別のドメインを通る転送のどこかがhttpだけで動いている
行き先のサイトがhttpsでも、途中のどこかがhttpで、そこがhttpsに対応していないと、そこで警告が出る。お客様から見ると「お店のQRを読んだら警告が出た」になる。
QRコードやメールのリンクは、一度スマホとパソコンのChromeで実際に開いてみるのが確実だ。
4. 社内のシステム
社内のシステムでも、system.example.co.jp のような普通のドメイン名でhttpのまま動いているものは、警告の対象になる。初回と、2週間使わなかったあとに確認が出る。
業務で毎日使うものなら慣れてしまうかもしれない。だが、警告を押して進む癖がつくのは良くない。社内でも、httpsにできるものは移しておきたい。
まとめ
- Chromeは、httpにつなぐ前に警告するのを全ユーザーで標準にした
- まずhttpsでつなぎに行き、開けないときに警告。一度許可すると2週間は出ない
- 家庭や社内の住所(192.168.x.x など)や1語のホスト名には出ない
- 確かめるのは証明書の期限、httpからhttpsへの転送、昔配ったQRやメールのリンク、社内のhttpのシステム
出典
- Google「Chrome Now Warns Before Insecure HTTP Connections」(2026年10月21日。変更の内容、理由、警告の出る頻度、警告を出さない例外)
- @IT「Chromeで『HTTPサイトにつなぐと警告』が標準に――Googleが設定変更」(2026年10月24日。会員限定記事のため、公開部分の範囲で参照)
本記事は2026年10月25日時点の公式発表に基づく。警告の出方は、Chromeの版や設定、企業の管理ポリシーによって異なる場合がある。
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