AIに貼る前の個人情報チェック
仕事のメールや問い合わせの内容を、そのままAIに貼っていませんか。文章を入れると、メールアドレス・電話番号・カード番号・マイナンバー・APIキーなど、外に出してはいけない情報を見つけて、伏せ字にした文章を作ります。
この道具は、文章を送りません
貼り付けた文章は、この画面の中だけで調べています。このサイトのサーバーにも、ほかのどこにも送りません。確かめる処理に通信を使っていないので、通信を切った状態でも動きます。
個人情報を守るための道具が、個人情報を集めてしまっては意味がありません。そこを最初に決めて作っています。
見つけられるもの
| 種類 | 見分け方 |
|---|---|
| メールアドレス | 「@」とドメインの形 |
| 電話番号 | 0や+81で始まる10〜11桁 |
| カード番号 | 13〜19桁で、カード番号の検査式に合うもの |
| マイナンバー | 12桁で、マイナンバーの検査用数字に合うもの |
| 12桁の番号 | 上に合わない12桁(運転免許証番号などの可能性) |
| APIキー・秘密鍵 | 主なサービスのキーの形、秘密鍵の書き出し |
| パスワード | 「パスワード:」「password=」に続く文字 |
| 郵便番号・住所・IPアドレス・日付 | 形からの目安 |
カード番号とマイナンバーは、番号の最後の1桁が計算で決まる仕組みを使って確かめています。ただの数字の並びを、むやみにカード番号と判定しないためです。
見つけられないもの
人の名前と会社名は、形からは見分けられません。「山田様」「株式会社○○」のような部分は、ご自身で確かめて伏せてください。
病名、取引の金額、社内の事情など、形ではなく中身で判断する情報も対象外です。伏せ字にした文章も、貼る前にもう一度目で見てください。
なぜ、AIに貼る前に気をつけるのか
多くのAIサービスは、入力した内容を「学習に使わない」設定にできます。ただし、学習に使わないことと、相手のサーバーに残らないことは別です。削除しても、事業者が一定期間保持する仕組みのサービスもあります。
2026年10月には、大手企業のグループ会社で、利用を禁止していた外部の生成AIに約33万人分の個人情報を含むデータが上げられた件が公表されました。学習に使わない設定だったにもかかわらず、削除から30日間は事業者側に残るため、消えるまで待つことになりました。
外に出したものは取り戻せません。出す前に減らすのが、いちばん確実です。
上手な使い方
- 形式を整えてほしいだけなら、伏せ字の文章で十分です。AIは中身の番号を知らなくても、文章の形は直せます
- 表やデータの変換を頼むときは、本物ではなく、件数と形が同じ作り物のデータで試すのが安全です
- 会社でAIを使うなら、会社が用意したサービスを使い、社内の決まりに従ってください
使い方の例
たとえば、次のような問い合わせの文章をAIに要約してもらいたいとします。
山田様(yamada@example.co.jp、090-1234-5678)より、ご注文の件でお問い合わせがありました。
この道具に通すと、次のようになります。
山田様([メールアドレス]、[電話番号])より、ご注文の件でお問い合わせがありました。
要約に必要なのは「注文の件で問い合わせがあった」という中身で、連絡先は要りません。名前の「山田様」は自分で伏せてください。
会社で使うときの決まりの作り方
「個人情報を入れない」とだけ決めても、何が個人情報かは人によって判断が分かれます。入れてはいけないものを具体的に並べるほうが守られます。
- お客様の名前・連絡先・住所
- 社員の個人情報(人事の情報、家族の連絡先を含む)
- カード番号・口座番号・マイナンバー・免許証番号
- パスワード・APIキー・秘密鍵
- 公表前の数字や契約の内容
そのうえで、迷ったらこの道具に一度通す、という手順にしておくと、うっかりが減ります。