ウェブは止めて、アプリは動かす。止め方の違いが意味すること
My SoftBank のウェブが64時間以上止まっています。アプリは動いたまま。公式の文は「不正アクセスの試み」と書いており、流出には触れていません。

この記事の結論
- 止まっているのはウェブだけ。アプリは動いている
- 公式の文は「不正アクセスの試み」。流出については何も書かれていない
- いま来る「復旧しました」というメールやSMSは疑う
- 止まっているのはウェブだけ。アプリは動いている
- 公式の文は「不正アクセスの試み」。流出については何も書かれていない
- いま来る「復旧しました」というメールやSMSは疑う
ソフトバンクが2026年10月19日、会員サイト「My SoftBank」のウェブを止めていることを発表した。止まったのは10月17日の午前8時から。
この記事を書いている10月20日0時20分の時点でも、まだ開けない。実際に開いて確かめた。64時間を超えている。
公式が書いていること
プレスリリースの書き出しはこうなっている。
このたび、お客さま向け会員サイト「My SoftBank」の一部のシステムに対して、第三者による不正アクセスの試みがあったことが判明しました。
止めた範囲は3つ。My SoftBank、My Y!mobile、My Menuのウェブサイトだ。
経緯も書かれている。
当社の監視システムで、「My SoftBank」の一部の関連システムにおいて異常な動きがあることを自動検知し、その後速やかに、関連システムの一部停止や、外部からの疑わしい通信経路の遮断などの措置を講じました。
「不正アクセス」と「不正アクセスの試み」
ここは読み飛ばさないほうがいい。「試み」と書いてある。
そして情報が出たかどうかについては、一行も書かれていない。あったとも、なかったとも書いていない。
これは「入ろうとする動きを見つけて、入られる前に止めた」という説明に読める。だが書いていないことは、無かったという意味ではない。調査が終わっていなければ、そもそも書けない。
第一報をどう読むかはまだ何も分かっていない発表をどう読むかに書いた。書いていない項目を数えるのが、いちばん確実な読み方になる。
今月は「カード番号は含まれない」が後から覆った例も出ている。初報のまま固定して考えないほうがいい。
ウェブは止まり、アプリは動いている
公式にこう書かれている。
「My SoftBank」「My Y!mobile」「My Menu」の各サービスのアプリ版は引き続きご利用いただけます。
同じ契約情報を見ているのに、片方だけ止められる。ここは作る側として面白い点だと思った。
片方だけ止められるのはなぜか
中身を見ているデータは同じでも、入口が別になっているからだ。
- ウェブ — ブラウザから、画面を返す仕組みを通って入る
- アプリ — アプリから、データだけを返す仕組みを通って入る
ログインの扱いも、だいたい別になる。ウェブは画面ごとに合い言葉を持ち回る形、アプリは端末に鍵を預ける形が多い。
つまりウェブ側の入口に手を入れる必要があった、と読める。アプリまで止めていないので、データそのものを隔離したわけではないとも読める。
ただしこれは公式には書かれていない。止め方からそう読めるという話で、断定はできない。
気になった点:画面には理由が出ない
実際にmy.softbank.jp を開いてみた。出てきたのはこれだけだった。
現在、メンテナンスを実施中のため、サービスをご利用いただけません。
My Y!mobile も同じ文だった。不正アクセスという言葉はどこにも出てこない。ページの題名も「エラー」になっている。
理由はお知らせページとプレスリリースにしか書かれていない。つまり開いた人は、ふだんの工事だと思って帰る。
前々日に止まる範囲をサービスごとに全部書いた告知を取り上げた。あれと比べると差が大きい。止めた画面そのものに事情を書くかどうかは、作る側が決められることだ。
利用者がいま気をつけること
やることは多くない。だが1つだけ、はっきり危ない時期に入っている。
1. 「復旧しました」の連絡を信じない
大手が止まると、必ずそれを騙る連絡が来る。今回は条件が揃いすぎている。
- 再開の日が公式でも未定になっている
- だから「再開しました」は本物かもしれないと思ってしまう
- ログインできない期間が続いて、みんな待っている
メールやSMSのリンクからログインしない。アプリか、自分でブックマークした場所から入る。
偽の案内の見分け方は漏えいの後に届く「お詫びとお知らせ」に書いた。本物の案内にログインリンクは入らないというのが基本になる。
2. 同じパスワードを他で使っていないか
流出の発表は出ていない。だから今回のために何かする必要はない。
ただ使い回しがあるなら、今回とは関係なく危ない。前日に他社で漏れた組み合わせを順番に試す攻撃が実際に始まった話を書いた。
やり方はパスワードを覚えようとするのをやめた話と多要素認証はどれを選ぶかに書いてある。
3. 期限があるものは別の窓口へ
支払いや手続きの期限が近い人は、ウェブの再開を待たないほうがいい。アプリ、電話、店頭のどれかで済む用件が多い。
作る側として見ておきたい点
今回いちばん参考になったのは、止める単位を分けておいたことだと思う。
- ウェブとアプリの入口が分かれているので、片方だけ落とせた
- 自動検知で気づいてから止めるまでが早い(検知と同日に停止)
- 一方で止めた画面に事情が書かれていない
1と2は、小さなサイトでもやれることがある。管理画面だけを落とせるか、落としたとき表に何を出すかを先に決めておく。慌ててからでは決められない。
3は、ついでで直せる。工事用の画面に、理由を1行入れる余地を作っておくだけだ。
まとめ
- 止まっているのはMy SoftBank / My Y!mobile / My Menu のウェブ。10月17日午前8時から
- 10月20日0時20分の時点でも開けない。64時間超(筆者が実際に確認)
- アプリは動いている。入口が別だから片方だけ止められる
- 公式は「不正アクセスの試み」と書いている。流出については何も書いていない
- 再開は未定。「準備が整い次第」とある
- いま来る「復旧」の連絡は疑う。リンクから入らない
- 画面には「メンテナンス」としか出ない。理由は告知ページにしかない
出典
- ソフトバンク「お客さま向け会員サイト『My SoftBank』の一時的な停止について」(2026年10月19日)
- ソフトバンク「My SoftBankのウェブサイト一時停止のお知らせ」(掲載日2026年10月19日。停止の開始日時と対象、理由)
- 停止が続いていることは、筆者が2026年10月20日0時20分に my.softbank.jp と my.ymobile.jp を開いて確認した
本記事は2026年10月20日0時20分時点の公式発表に基づく。流出の有無は発表されていない。続報で内容が変わる可能性があるため、最新の情報は公式の告知で確認すること。本記事は法的な助言ではない。
新しい記事が出たら、ブラウザの通知でお知らせします。
メールアドレスの登録は要りません。いつでも止められます。
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