HTTPの仕組みを図にした。前の話を覚えていない、という前提

HTTPは1往復で完結し、前のやり取りを覚えていません。ログイン状態が保てる理由と、ステータスコードの読み方を図で整理しました。

この記事の結論

  1. HTTPは1往復で完結する。前のやり取りとの関係は無い
  2. ログイン状態が保てるのは、別の仕組みで状態を持たせているから
  3. 番号の百の位を見れば、誰の問題かが分かる
  • HTTPは1往復で完結する。前のやり取りとの関係は無い
  • ログイン状態が保てるのは、別の仕組みで状態を持たせているから
  • 番号の百の位を見れば、誰の問題かが分かる

エラーの切り分けで毎回使うのに、仕組みとして説明されることが少ないのがHTTPだ。図にすると、覚えることが驚くほど少ない。

やり取りは4段階

MDNはHTTPの流れをこう整理している。

  1. 接続を開く
  2. メッセージを送る
  3. 返ってきたものを読む
  4. 接続を閉じるか、再使用する

送るものと返るものの中身は、こうなっている。

HTTPリクエストの構成(方法・場所・版・付帯・中身)とレスポンスの構成を並べ、ステータスコードを1xxから5xxまで5段階に分類した図
図1:送る側と返る側の構成はほぼ対称になっている。違うのは、送る側に「方法」が、返る側に「結果」がある点。
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前の話を覚えていない

ここが最も大事な性質になる。MDNの表現では、HTTPはステートレスであり、「同じコネクション上であっても、連続的に実行される2つのリクエスト間に関係性はありません」とされている。

つまりサーバーから見ると、1回目と2回目のリクエストは別人から来たのと区別がつかない。

ではログイン状態はどう保つのか

MDNはこう続ける。Cookieによってステートフルなセッションを実現でき、それぞれのリクエストが同じ状態を共有できるようになる。

つまり「毎回、自分が誰かを添えて送り直している」。覚えているのではなく、毎回申告している。ここが分かると、ログイン周りの不具合の見え方が変わる。

  • ログインが切れる → 添えるものが送られていないか、期限が切れている
  • 別のブラウザだと入れない → 添えるものがそのブラウザにしか無い
  • 自分だけ表示が違う → 添えたものを見てサーバーが出し分けている

番号は百の位だけ見る

ステータスコードは数が多いが、分類は5つしかない。

範囲意味誰の問題か
1xx情報。処理はまだ続く—
2xx成功—
3xx場所が移った—
4xx送る側の問題こちら
5xx受ける側の問題サーバー

切り分けはここで半分終わる。4xxならこちらの送り方、5xxならサーバー側。404を見てサーバーの設定を疑うのは、たいてい遠回りになる。

よく出る番号の意味

  • 301 / 302 … 移った。301は恒久、302は一時。どちらにするかで検索側の扱いが変わる
  • 304 … 変わっていない。手元のものを使ってよい
  • 401 / 403 … 401は「名乗っていない」、403は「名乗ったが権限が無い」
  • 404 … 無い。意図して消した場合は410のほうが正確
  • 502 / 504 … 間に入っているものが、奥から応答を得られていない

ヘッダーで何が変わるか

図の「付帯」の部分がヘッダーで、ここが挙動を大きく決める。

  • Content-Type … 中身が何か。これを間違えると、HTMLがそのまま文字として出る
  • Cache-Control … どれだけ手元に置いてよいか
  • Content-Length … 中身の大きさ

表示が古いままのときは、ここを見ることになる。内容を直したのに変わらない場合、サーバーではなく手元か途中が古いものを返している。調べる順番は表示が遅い原因を、順番に調べた作業に書いた。

速さを見るときに効いてくる

1往復ごとに接続の手間がかかるので、往復の回数そのものが速さに効く。画像を10枚置けば、その数だけやり取りが発生する。

測り方はサイトが遅い原因を、推測ではなく測って特定したにまとめた。推測で減らしても、数字が動かないことが多い。

まとめ

  • HTTPは「開く・送る・読む・閉じる」の4段階
  • ステートレス。前のリクエストとの関係は無い
  • ログイン状態は、毎回Cookieを添えて申告し直している
  • 番号は百の位だけ見る。4xxはこちら、5xxはサーバー
  • 401は名乗っていない、403は名乗ったが権限が無い
  • 意図して消したものは404より410が正確
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出典

  • MDN「HTTP の概要」(流れ、ステートレス性、リクエストとレスポンスの構成、ステータスコードの分類)

図は本記事のために作成したもの。本記事は2026年10月13日時点の内容に基づく。

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北海道のWEB屋

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