グッスマ公式ショップ、決済画面に不正プログラム。2,800人はカード全桁とセキュリティコードも。「再決済を」の連絡に注意
グッドスマイルカンパニー公式ショップへの不正アクセスで、第3報により被害が広がりました。カード決済のページに不正なプログラムが仕掛けられ、10月21日から23日に入力した可能性のある2,800人のカード番号の全桁やセキュリティコードが漏れた可能性があります。登録カードの下4桁と有効期限は40万枚分。対象の人がやることと、「再決済」を装う詐欺への注意をまとめます。

この記事の結論
- グッドスマイルカンパニー公式ショップへの不正アクセスで、カード決済のページに不正なプログラムが仕掛けられていたことが分かった(第3報、10月29日)
- 10月21日13時55分〜23日7時に決済ページを使った可能性のある2,800人は、カードの名義・番号の全16桁・有効期限・セキュリティコードが漏れた可能性がある。該当者には個別にメールで連絡済み
- このほか、登録したことのあるカードの下4桁と有効期限が402,466枚分、10月22日夜の注文7,673人分の注文情報。原因は脆弱性を突かれ管理者の権限を取られたこと(PHPの脆弱性ではない)
【10月29日更新】当初この記事は第2報までの内容で、「カード番号の全桁とセキュリティコードは含まれない」と書いていました。10月29日の第3報で、決済ページに不正なプログラムが仕掛けられていたことが分かり、内容を書き直しました。
- グッドスマイルカンパニー公式ショップへの不正アクセスで、カード決済のページに不正なプログラムが仕掛けられていたことが分かった(第3報、10月29日)
- 10月21日13時55分〜23日7時に決済ページを使った可能性のある2,800人は、カードの名義・番号の全16桁・有効期限・セキュリティコードが漏れた可能性がある。該当者には個別にメールで連絡済み
- このほか、登録したことのあるカードの下4桁と有効期限が402,466枚分、10月22日夜の注文7,673人分の注文情報。原因は脆弱性を突かれ管理者の権限を取られたこと(PHPの脆弱性ではない)
第3報で分かったこと
第3報によると、不正アクセスは10月19日15時過ぎ〜22日23時前。サイトは23日午前7時に閉鎖された。お客様情報が何度も閲覧されたほか、21日13時55分から23日7時まで、カード決済のページに不正なプログラムが置かれていた。このことが分かったのは10月28日18時30分過ぎだという。
漏れた可能性のある情報
| 対象 | 人数・枚数 | 情報 |
|---|---|---|
| 10月21日13:55〜23日7:00に決済ページでカード情報を入力した可能性のある人 | 2,800人 | 名義、カード番号(全16桁)、有効期限、セキュリティコード |
| サイトにカードを登録したことのある人 | 402,466枚(人数は確認中) | カード番号の下4桁、有効期限(名義とセキュリティコードは含まない) |
| 10月22日22時20分前ごろ〜23時前ごろに注文した人 | 7,673人 | 届け先・請求先の名前・住所・電話番号、メールアドレス、注文内容、金額、決済方法 |
2,800人に含まれる人
- 期間中にカードで注文した人(384人)
- カード決済を試みたが完了しなかった人
- ログインしてカートに商品を入れたが、決済に進まなかった人(カード情報は漏れていないと考えられるが、区別できないため連絡)
- 予約のあと、決済に使うカードを変更した人(185人)
システムに操作の記録が残っておらず、一部は特定できないため、可能性のある人全員に連絡したという。また、カードの変更を試みたが完了しなかった人も、漏れた可能性があるが特定できない。心当たりがあれば、カードの明細を確かめてほしいとしている。
原因と対応
- システムの一部の脆弱性が悪用され、管理者の権限が不正に取得されたと認識している。近時報告されたPHPの脆弱性ではない
- 脆弱性を改修し、システム間の接続情報を一式無効化・更新した
- 個人情報保護委員会に報告。カード会社と決済代行会社への報告を進める
- サイトの再開は、安全が確認でき次第案内する
対象の人がやること
カード情報のすべてが漏れた可能性がある人(個別メールが届いた人)
- カードの明細を確かめる。覚えのない利用があれば、カードの裏面の番号からカード会社に連絡する
- 不安なら、カード会社にカードの差し替え(番号の変更)を相談する
- 10月21〜23日にカードの変更を試みた人も、メールが届いていなくても明細を確かめる
カードを登録していた人、注文した人
- 下4桁と有効期限だけでは決済には使えないが、詐欺の「本物らしさ」に使われる
- グッドスマイルカンパニー、公的機関、金融機関を名乗るメール・SMS・電話に注意する
「再決済してください」の連絡に気をつける
ここからは筆者の見方だ。詐欺を仕掛ける側にとって、条件がそろいすぎている。
- 漏れた情報で、名前、住所、何を予約したか、金額、カードの下4桁まで分かる
- 実際に本物の「決済エラー」の自動案内が出回っている。同社は、サイトの閉鎖で再決済できない人は問い合わせフォームから連絡するよう案内し、注文が自動でキャンセルされることはないとしている
- 公式ショップは閉鎖中
「ご予約の〇〇の決済に失敗しました。カードの再登録はこちら」という連絡は、本物と見分けるのが難しい。リンクは開かず、自分でグッドスマイルカンパニーの公式サイトを開き、サポートのページからたどる。電話でカード番号の全桁やセキュリティコードを聞かれたら、詐欺だ。
決済ページを持つ側の教訓
これも筆者の見方だ。カード番号を自社で保存しない仕組みでも、入力する画面を書き換えられれば盗まれる。今週のツクツク!!!の件と同じ構図だ。今回は、管理者の権限を取られたことが入口になった。
- 管理画面への入口を絞る(接続元の制限、多要素認証)
- 決済ページのファイルが変わったら、すぐ分かるようにする
- 操作の記録を残す。今回は記録がなく、対象者を特定できない部分があった
第1報の閲覧の発覚から、決済ページの改ざんが分かるまで5日かかった。「閲覧された」と分かった時点で、決済ページの改ざんも疑うことが、被害を小さくする。
まとめ
- グッスマ公式ショップの決済ページに不正プログラム(10月21日13:55〜23日7:00)。2,800人はカードの全桁・セキュリティコードまで漏れた可能性
- 登録カードの下4桁と有効期限は402,466枚、10月22日夜の注文情報7,673人
- 原因は管理者権限の不正取得。PHPの脆弱性ではない
- 該当者は明細の確認とカード会社への相談。「再決済」をうたう連絡のリンクは開かない
出典
- グッドスマイルカンパニー「不正アクセスによるお客様情報流出の可能性について(第3報)」(2026年10月29日)
- グッドスマイルカンパニー「不正アクセスによるお客様情報流出の可能性について【2026年10月26日追記】」(2026年10月23日公開、10月26日追記)
本記事は2026年10月29日時点の公式発表に基づく。件数などは調査中で、続報で変わる可能性がある。「再決済」を装う連絡の例と「決済ページを持つ側の教訓」は筆者の見方である。
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