本物の銀行アプリを開いたのに、偽の画面。「還付金」メールから入れた別のアプリが、上に重ねていた

国税庁や楽天をかたるメールから偽のアプリを入れさせ、本物の銀行アプリの上に偽のログイン画面を重ねて認証情報を盗む手口が、一部の信用金庫で発生しています。遠隔操作の事例も報告されています。仕組みと、Androidで確かめる設定、入れてしまったときの対処をまとめます。

この記事の結論

  1. 国税庁(e-Tax)の還付金や楽天ポイントの期限切れをかたるメールから、偽のアプリストアに誘導して偽アプリを入れさせる手口が広がっている
  2. 偽アプリは、利用者が本物の銀行アプリを開いたときに、その上に偽のログイン画面を重ねる。入れたIDやパスワードが盗まれる。遠隔操作の事例も報告されている(川崎信用金庫)
  3. 銀行アプリは本物なので、見た目では気づきにくい。守りどころは「アプリを入れるとき」と「許可を求められたとき」だ
  • 国税庁(e-Tax)の還付金や楽天ポイントの期限切れをかたるメールから、偽のアプリストアに誘導して偽アプリを入れさせる手口が広がっている
  • 偽アプリは、利用者が本物の銀行アプリを開いたときに、その上に偽のログイン画面を重ねる。入れたIDやパスワードが盗まれる。遠隔操作の事例も報告されている(川崎信用金庫)
  • 銀行アプリは本物なので、見た目では気づきにくい。守りどころは「アプリを入れるとき」と「許可を求められたとき」だ

どんな手口か

川崎信用金庫が10月14日に出した注意喚起によると、流れは次のとおり。一部の信用金庫で実際に発生しているという。

  1. 国税庁(e-Tax)の税金の還付や、楽天ポイントの期限切れをかたるメールが届く。手続きのためにアプリを入れる必要がある、と書かれている
  2. メールのリンクを開くと、公式ストアを模した偽のアプリストアが出て、偽アプリのインストールを指示される
  3. 偽アプリは、利用者が正規の金融機関のアプリを起動したときに、本物そっくりのログイン画面を重ねて表示し、入力した認証情報を盗む。犯罪者による遠隔操作の事例も報告されている

大阪シティ信用金庫(10月21日)と肥後銀行(9月18日)も同じ手口に注意を呼びかけていると報じられている。島根銀行も10月、偽アプリでスマホを遠隔操作され不正送金された可能性のある事案が全国で起きているとして注意を出した。

なぜ「本物のアプリ」なのに盗まれるのか

銀行アプリそのものは、公式ストアから入れた本物だ。問題は、あとから入れた別のアプリのほうにある。

  • 偽アプリは、いまどのアプリが開かれたかを見張る
  • 銀行アプリが開かれた瞬間に、その上に偽の入力画面をかぶせる
  • 利用者は銀行アプリを開いたつもりなので、疑わずに入力する

こうした動きには、スマホの強い権限が必要だ。島根銀行は、インストールのあとに「ユーザー補助を有効にする」「接続リクエスト」といった許可を求める画面が出ることがあり、許可すると遠隔操作されうると注意している。「この設定を解除してください」「警告が出ても続けてください」というメッセージは危険だ、とも書いている。

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防ぐために

  1. メールやSMSのリンクからアプリを入れない。アプリはGoogle Play、App Storeで自分で探して入れる。国税庁や楽天が、メールのリンクからアプリを入れさせることはまずないと考えてよい
  2. 「提供元不明のアプリ」を許可しない。ストア以外からのインストールを求められたら、そこで止める
  3. 「ユーザー補助」の許可を求めるアプリは疑う。本来は体の不自由な人の操作を助けるための強い権限で、普通のアプリには要らない
  4. 警告が出たら操作を止める。スマホが「このアプリは危険かもしれない」と出したら、続けない
  5. OSとアプリを最新にしておく

Androidで今すぐ確かめる場所

設定の名前や場所は、機種やAndroidの版によって違う。目安として、次の項目を探してほしい。

確かめるものどこを見るか(目安)何を見るか
知らないアプリ設定 → アプリ入れた覚えのないアプリ、還付金・ポイント・宅配などの名前のアプリ
ユーザー補助設定 → ユーザー補助(インストール済みのアプリ)自分で使っていないアプリがオンになっていないか
不明なアプリのインストール設定 → アプリ → 特別なアプリアクセスブラウザやメールアプリに「許可」が付いていないか
Google PlayプロテクトGoogle Playアプリ → プロフィール → Playプロテクトオンになっているか。スキャンして警告がないか

iPhoneでも、メールのリンクから「プロファイル」や見知らぬアプリを入れさせようとする誘いには応じないこと。

入れてしまった、入力してしまったら

  1. すぐに金融機関に連絡する。口座の利用を止めてもらう。電話番号は、カードや通帳、公式サイトで確かめる
  2. スマホを機内モードにするなどして、通信を切る(遠隔操作を止めるため)
  3. 別の安全な端末から、インターネットバンキングやメールのパスワードを変える
  4. 不審なアプリを削除する。消せない、ユーザー補助を外せないときは、携帯ショップやメーカーの窓口に相談する。必要なら初期化も考える
  5. 警察(サイバー犯罪の相談窓口、または #9110)に相談する

まとめ

  • 還付金やポイントをかたるメールから偽ストア→偽アプリ。偽アプリが本物の銀行アプリの上に偽画面を重ねる
  • 一部の信用金庫で発生済み。遠隔操作の事例もある
  • アプリは公式ストアから自分で。ユーザー補助などの強い許可を求められたら止める
  • 入れてしまったら、金融機関に連絡→通信を切る→別端末でパスワード変更
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出典

本記事は2026年10月26日時点の金融機関の注意喚起と報道に基づく。Androidの設定の場所は目安で、機種や版によって異なる。

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北海道のWEB屋

北海道を拠点に、Web業界14年・サポート実績1,000件以上。WordPressの復旧、サーバー移転、独自ドメインとメールの設定、PHP・JavaScriptの修正まで対応します。相談と見積もりは無料です。

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