アララメッセージの件、ビックカメラやTKC、ワークマンも。「影響なし」から一転した会社と、メールを出せなくなった会社
メール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスで、契約企業の発表が相次いでいます。ビックカメラ・コジマ・ソフマップで約1,490万件、TKCで最大約223万件、ワークマンで最大約145万件。最初に「影響はない」と聞いていた駅探は、11月3日に一転して流出の報告を受けました。メールそのものを送れなくなった会社もあります。各社の発表を並べ、利用者と会社がいまできることをまとめます。

この記事の結論
- メール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスで、契約企業側の発表が相次いでいる。ビックカメラ・コジマ・ソフマップで約1,490万件、TKCで最大2,230,812件、ワークマンで最大約145万件など
- 駅探は10月29日の時点でアララ社から「影響はない」と回答を受けていたが、11月3日に一転して流出の報告を受けた。最初の「関係ない」は、まだ確定ではなかった
- アララメッセージは10月31日から全面停止している。TKCや神戸新聞、駅探は、メールそのものを送れない状態になった。お知らせもお詫びも、メールでは届けられない
- メール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスで、契約企業側の発表が相次いでいる。ビックカメラ・コジマ・ソフマップで約1,490万件、TKCで最大2,230,812件、ワークマンで最大約145万件など
- 駅探は10月29日の時点でアララ社から「影響はない」と回答を受けていたが、11月3日に一転して流出の報告を受けた。最初の「関係ない」は、まだ確定ではなかった
- アララメッセージは10月31日から全面停止している。TKCや神戸新聞、駅探は、メールそのものを送れない状態になった。お知らせもお詫びも、メールでは届けられない
事件の全体像(約7,700万件、最大約380社、本物の配信基盤から送られた偽のメール)は、アソビューの件の記事にまとめた。ここでは、その後に出た契約企業の発表を中心に書く。
各社の発表(11月4日時点)
| 会社 | 件数 | 漏れた情報 |
|---|---|---|
| アソビュー | 15,821,184件 | メールアドレス、氏名、生年月日、電話番号、チケットの購入・利用の情報など |
| ビックカメラ・コジマ・ソフマップ(報道) | グループ合計 約1,490万件 | メールマガジン登録者のメールアドレスなど。カード情報と通販サイトのログイン情報は対象外 |
| TKC | 最大2,230,812件 | メールアドレスのみ。メール本文、マイナンバー、市町村への申請情報は漏れていない |
| ワークマン(報道) | 最大約145万件 | メールマガジン会員のメールアドレスのみ |
| 神戸新聞社 | 約4万件 | メールマガジン受信者のメールアドレスのみ |
| 駅探 | 確認中 | メール配信に使っていたメールアドレス |
件数は各社が精査中で、変わる可能性がある。同じ人が複数の会社に登録していることもあるので、各社の件数を足しても人数にはならない。アララ社の第2報も、件数を合算していない。
「影響なし」から一転した駅探
乗換案内の駅探は、11月3日の発表で経緯をこう書いている。10月29日の時点でアララ社に確認し、自社が使っている環境には影響はないという回答を受けていた。ところが11月3日の午後、アララ社から、自社のメールアドレス情報も流出したという新たな報告を受けた。
アララ社の第2報によると、10月29日に公表したのは共用の環境の被害で、契約企業の環境のサーバー97台への侵入が分かったのは10月31日だった。29日の「影響なし」は、その時点で分かっていた範囲での答えだったことになる。
ここからは筆者の見方だ。委託先の事故で、最初に「御社は対象外です」と言われても、調査が終わるまでは確定ではない。利用者に「当社は影響ありません」と知らせる前に、その答えがいつの時点の、どこまでの調査に基づくものかを確かめておきたい。
メールを出せなくなった会社
アララメッセージが止まったことで、それを使っていた会社はメールを送れなくなった。
- TKC:同社のシステムを使う顧客向けの各サービスが、メールを送信できない状態。別のメール基盤から送れるよう対処中
- 駅探:運行情報メール、朝刊メール、乗換アラートメール、フライトお知らせメールを一時停止。うち3つは有料の機能で、再開の時期は未定
- 神戸新聞社:すべてのメールサービスを停止
これも筆者の見方だ。メールが止まると、「情報が漏れました」というお知らせそのものを、メールで送れない。各社がウェブサイトのお知らせで発表しているのはそのためだ。運行情報や通知のように、メールが届くこと自体がサービスになっている場合は、止まった瞬間に利用者の不便が始まる。
10月のブラストメールの件でも、同じことが起きた。メール配信を外に頼んでいる会社は、委託先が止まったときに切り替えられる別の送り方を、ふだんから用意しておく必要がある。
利用者がやること
- メールマガジンを受け取っている会社のお知らせを確かめる。家電量販店、作業服店、乗換案内、新聞社と、業種はばらばらだ。今後も発表は増えるとみられる
- 漏れたのがメールアドレスだけでも油断しない。「どの店のメールマガジンを受け取っているか」が分かれば、その店を名乗るもっともらしい偽のメールが作れる
- 不審なメールの送信元として、「news@arara.com」のほか、「news_at_arara_xxxxx@xxxxx」のような形も報じられている。件名は「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」など。URLは開かない
- 心当たりのある店からのメールでも、ログインや支払いはアプリや公式サイトを自分で開いて行う
まとめ
- アララメッセージの件で、ビックカメラグループ(約1,490万件)、TKC(最大約223万件)、ワークマン(最大約145万件)など、契約企業の発表が相次いでいる
- 駅探は、10月29日の「影響なし」から、11月3日に一転して流出の報告。委託先の最初の答えは確定ではない
- サービスの停止で、メールを送れなくなった会社もある。お知らせはウェブサイトで確かめる
- 漏れたのがアドレスだけでも、その店を名乗る偽のメールに注意
出典
- アララ株式会社「当社が提供する『アララメッセ-ジ』への不正アクセスによる情報流出およびサービス停止について(第2報)」(2026年11月2日)
- 株式会社TKC「メール配信委託先への不正アクセスによる情報漏えいに関する件(第3報)」(2026年11月4日)
- 株式会社駅探「メール配信サービス提供会社への不正アクセスによる情報流出に関するお詫びとお知らせ(第一信)」(2026年11月3日)
- 神戸新聞社「アララ社への不正アクセスによる情報流出およびメールサービス停止について」(神戸新聞NEXT)
- アソビュー株式会社「委託先メール配信サービスへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ」(2026年11月3日)
- ビジネス+IT「ビックカメラ・コジマ・ソフマップで1,490万件流出か アララ経由、大手小売へ拡大」(報道。ビックカメラの発表は2026年11月2日)
- WWDJAPAN「ワークマン、メルマガ会員のメールアドレス最大約145万件が漏えいの可能性」(報道。ワークマンの発表は2026年11月4日)
- ITmedia NEWS「メルアド7700万件流出か アララメッセージの不正アクセスで続報」(2026年11月4日)
本記事は2026年11月4日時点の情報に基づく。ビックカメラグループとワークマンの内容は報道に基づく(各社の発表ページには記事作成時点で接続できなかった)。「『影響なし』から一転した駅探」「メールを出せなくなった会社」の筆者の見方の部分は、筆者の考えである。
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