REST APIの考え方を図にした。URLに動詞を入れない

RESTは制約条件の集まりです。URLは物を指し、動作はメソッドで表します。RESTfulと呼ばれるAPIが必ずしも準拠していない点も含めて整理しました。

この記事の結論

  1. RESTは一連の制約条件を指す言葉
  2. URLは物を指す。動作はメソッドで表す
  3. RESTfulと呼ばれるAPIが、必ずしも準拠しているとは限らない
  • RESTは一連の制約条件を指す言葉
  • URLは物を指す。動作はメソッドで表す
  • RESTfulと呼ばれるAPIが、必ずしも準拠しているとは限らない

API設計の話で必ず出てくるが、言葉の定義が曖昧なまま使われていることが多い。整理する。

そもそも何を指す言葉か

MDNの用語集はこう定義している。

REST(Representational State Transfer)は、効率的で信頼性が高く、スケーラブルな分散システムを実現するためのソフトウェアアーキテクチャ設計上の一連の制約条件のことです。

そして基本的な考え方として、リソース(たとえば文書)が、よく認識され、言語にとらわれず、確実に標準化されたクライアント/サーバーのやりとりで転送されることが挙げられている。

「これらの制約に準拠している場合、RESTfulとみなされる」という書き方になっている。つまりRESTは形式ではなく条件だ。

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URLは物を指す

HTTPメソッドとURLの組み合わせ一覧と、URLに動詞を入れる形との比較を示した図
図1:URLが「何に対して」、メソッドが「何をするか」を表す。役割が分かれている。

同じURLでも、メソッドが違えば意味が変わる。/articles/42 という住所に対して、取るのか、置き換えるのか、消すのかをメソッドで示す。

動詞をURLに入れるとどうなるか

操作のたびにURLが増える。

  • 操作の数だけ覚えることが増える
  • 何ができるかを一覧できない
  • 似た名前が並ぶ(getArticle と fetchArticle が両方ある、など)

物を指す形にすると、URLは物の住所、できることはメソッドの数に収まる。新しい物が増えてもURLの付け方は変わらない。

前のやり取りを覚えない前提

RESTが乗っているHTTPは、MDNの表現でステートレスだ。「同じコネクション上であっても、連続的に実行される2つのリクエスト間に関係性はありません」とされている。

この前提に乗ると、1回のリクエストだけを見て処理を決められる。前の状態を覚えておく必要がないので、サーバーを増やしても同じ結果になる。

逆に、途中の状態をサーバー側に持たせる設計にすると、台数を増やしたときに同じ機械に当て続ける必要が出てくる。

ここが実務での注意点

MDNは、現状についてもはっきり書いている。

一般的に HTTP API は、俗に RESTful API、RESTful サービス、REST サービスなどと呼ばれることがありますが、必ずしも REST のすべての制約に準拠しているわけではありません。

そして初心者向けの案内として、「REST APIとは、標準的なウェブライブラリーやツールを使って呼び出すことができるHTTPサービスのこと」と捉えてよい、とも書かれている。

つまり「REST API」と書いてあっても、厳密な意味での準拠は期待しないほうがよい。使う側としては、実際の仕様書を読むことになる。

使う側として見るところ

APIを使うとき、呼び名より次を確認する。

  1. URLの付け方 — 物を指しているか、動詞が入っているか
  2. メソッドの使い分け — 取得が GET になっているか
  3. 返る番号 — 成功と失敗が番号で区別されているか。何でも200で返すAPIもある
  4. エラーの形 — 失敗時の中身が決まっているか
  5. 繰り返しても安全か — 同じ要求を2回送ったときに二重に処理されないか

5番が実務で効く。通信が途中で切れたとき、送り直してよいかどうかが変わる。

まとめ

  • RESTは制約条件の集まり。準拠していればRESTfulと呼ばれる
  • URLは物を指す。動作はメソッドで表す
  • 動詞をURLに入れると、操作の数だけURLが増える
  • HTTPがステートレスなので、1回の要求だけで処理を決められる
  • RESTfulと呼ばれていても、全制約に準拠しているとは限らない
  • 使う側は呼び名より、繰り返し送って安全かなどを確認する
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出典

図は本記事のために作成したもの。本記事は2026年10月13日時点の内容に基づく。

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