REST APIの考え方を図にした。URLに動詞を入れない
RESTは制約条件の集まりです。URLは物を指し、動作はメソッドで表します。RESTfulと呼ばれるAPIが必ずしも準拠していない点も含めて整理しました。

この記事の結論
- RESTは一連の制約条件を指す言葉
- URLは物を指す。動作はメソッドで表す
- RESTfulと呼ばれるAPIが、必ずしも準拠しているとは限らない
- RESTは一連の制約条件を指す言葉
- URLは物を指す。動作はメソッドで表す
- RESTfulと呼ばれるAPIが、必ずしも準拠しているとは限らない
API設計の話で必ず出てくるが、言葉の定義が曖昧なまま使われていることが多い。整理する。
そもそも何を指す言葉か
MDNの用語集はこう定義している。
REST(Representational State Transfer)は、効率的で信頼性が高く、スケーラブルな分散システムを実現するためのソフトウェアアーキテクチャ設計上の一連の制約条件のことです。
そして基本的な考え方として、リソース(たとえば文書)が、よく認識され、言語にとらわれず、確実に標準化されたクライアント/サーバーのやりとりで転送されることが挙げられている。
「これらの制約に準拠している場合、RESTfulとみなされる」という書き方になっている。つまりRESTは形式ではなく条件だ。
URLは物を指す

同じURLでも、メソッドが違えば意味が変わる。/articles/42 という住所に対して、取るのか、置き換えるのか、消すのかをメソッドで示す。
動詞をURLに入れるとどうなるか
操作のたびにURLが増える。
- 操作の数だけ覚えることが増える
- 何ができるかを一覧できない
- 似た名前が並ぶ(
getArticleとfetchArticleが両方ある、など)
物を指す形にすると、URLは物の住所、できることはメソッドの数に収まる。新しい物が増えてもURLの付け方は変わらない。
前のやり取りを覚えない前提
RESTが乗っているHTTPは、MDNの表現でステートレスだ。「同じコネクション上であっても、連続的に実行される2つのリクエスト間に関係性はありません」とされている。
この前提に乗ると、1回のリクエストだけを見て処理を決められる。前の状態を覚えておく必要がないので、サーバーを増やしても同じ結果になる。
逆に、途中の状態をサーバー側に持たせる設計にすると、台数を増やしたときに同じ機械に当て続ける必要が出てくる。
ここが実務での注意点
MDNは、現状についてもはっきり書いている。
一般的に HTTP API は、俗に RESTful API、RESTful サービス、REST サービスなどと呼ばれることがありますが、必ずしも REST のすべての制約に準拠しているわけではありません。
そして初心者向けの案内として、「REST APIとは、標準的なウェブライブラリーやツールを使って呼び出すことができるHTTPサービスのこと」と捉えてよい、とも書かれている。
つまり「REST API」と書いてあっても、厳密な意味での準拠は期待しないほうがよい。使う側としては、実際の仕様書を読むことになる。
使う側として見るところ
APIを使うとき、呼び名より次を確認する。
- URLの付け方 — 物を指しているか、動詞が入っているか
- メソッドの使い分け — 取得が
GETになっているか - 返る番号 — 成功と失敗が番号で区別されているか。何でも200で返すAPIもある
- エラーの形 — 失敗時の中身が決まっているか
- 繰り返しても安全か — 同じ要求を2回送ったときに二重に処理されないか
5番が実務で効く。通信が途中で切れたとき、送り直してよいかどうかが変わる。
まとめ
- RESTは制約条件の集まり。準拠していればRESTfulと呼ばれる
- URLは物を指す。動作はメソッドで表す
- 動詞をURLに入れると、操作の数だけURLが増える
- HTTPがステートレスなので、1回の要求だけで処理を決められる
- RESTfulと呼ばれていても、全制約に準拠しているとは限らない
- 使う側は呼び名より、繰り返し送って安全かなどを確認する
出典
- MDN「REST」(定義、RESTfulの条件、実際のHTTP APIについての注記)
- MDN「HTTP の概要」(ステートレス性)
図は本記事のために作成したもの。本記事は2026年10月13日時点の内容に基づく。
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